No.7847は東洋水産、マルちゃん 天ぷらそば。製造はユタカフーズ。前回No.7846の同社マルちゃん縦型天ぷらそばは、今回の(袋の)天ぷらそばが1970年の発売以来55年が経ったことを記念して作られたもの。
▲中央がたぬきそば
この頃からそば=緑なんだね
なおそれ以前の同社の即席袋そばに1963年発売の「たぬきそば」という製品があった。この時代は油揚げ麺で、天ぷらそばからノンフライ化される(初期の天ぷらそばは油揚げ麺だという説もある、即席そば初の熱風乾燥ノンフライ麺は1969年の明星「のだてそば」)。
前回No.7846のマルちゃん縦型天ぷらそばと今回の(袋の)天ぷらそばは同時試食したが、麺の違いが大きくて全然似ていないと結論付ける。
食べてみて、改めて良くも悪くも昭和の即席麺の雰囲気を色濃く残す製品だなあと思った。そして即席袋そばというジャンルは需要も競合製品も少なく、技術の進化も穏やかなブルーオーシャンであるからこれが成り立つのだろうと考える。比べて即席の袋ラーメンは競合状況や技術進歩の激しさに加え、嗜好のトレンド変化も大きなことから、大企業の製品構成上で昭和の雰囲気を残す製品だと生き残れないのではないかと思う。
昭和の雰囲気(の即席麺)とは具体的に麺のぎこちなさ(=滑らかさやふくよかさに欠ける)やスープの素っ気なさのことで、材料の良し悪しが直接的にわかってしまうと同時に、すきま風が吹き込むような寂しさ物足りなさを感じてしまう。
一方で現代の製品では得体の知れない混ぜ物をドバドバ入れて雑味が強く明瞭度を落とし間接的な味になり、これを補うため調味料塩分香料刺激をさらにドバドバ追加し、、、というサイクルに陥っているように見える。
私は上記の昭和と現代との対比で、どちらが善でどちらが悪だとか昔は良かったなあなどと述べるつもりはない。ただ昭和の素っ気なさ、寂しさは後から追加して補うことができるが、賑やかさから引き算をしてシンプルにするのはほぼ不可能だろうと思う。まあ元々即席麺に後からごちゃごちゃ手を加えるのはあまり好きではないのだが。
1980年頃、私はこの天ぷらそばには頻繁にお世話になったもの。今回16年ぶりに食べたのだが、第一印象として昔と比べて一段と素っ気なくなったように感じた。だがこれはこの製品が変わったというよりも、周囲の即席麺がどんどんゴージャスに変貌したことによる、相対的なものなのだと気が付いた。
| 国名 | 東洋水産 |
| ジャンル | 袋そば |
| EANコード | 4 901990 010184 (5p:013192) |
| 会社名 | 東洋水産 |
| 製品名 | マルちゃん 天ぷらそば (製造はユタカフーズ) |
| 謳い文句 | なめらかなノンフライ麺 小えび天ぷら入り |
| 調理方法 | ゆで3分 |
| 質量 | 内容量93g/麺75g |
| 熱量 | 331kcal (1,390kJ) |
| Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量2.4+3.5g) |
| 付属品 | 粉末スープ、かやく(小えびてんぷら) |
| ノンフライ麺 | ○ |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2mmの扁平断面で、輪郭がシャープで明快な印象です。少し古い世代のノンフライ麺、という感じで潤いや粘りに欠け、不器用な印象があります。蕎麦らしいざらつき感がある反面、香りはもっと出ていて欲しいです。しかしNo,7846で紹介した、揚げ麺の縦型カップ天ぷらそばと比べ、リアルな蕎麦らしさを感じます。 |
| 汁・ソース | スープは少し濁り感がある茶色で、醤油の存在感が前面に出ています。鰹と昆布のうま味、そして甘さと塩気が強いです。遊びの要素が少ないストイックな味で、やや一本調子です。もし具の揚げ玉が無いならば、物足りなさを感じるでしょう。 |
| 具・その他 | 一方で袋麺なので具を入れたり卵を落としたりのアレンジがやりやすいです。発売から55年が経つ製品であり、時代に流されない頑固さを感じます。 |
| 総合評価 | ★★2 |
| 試食日 | 2025/12/27 |
| 賞味期限 | 2026/02/12 |
| 入手方法 | 2025/08/17 相鉄ローゼン |
| 税込購入価格 | 377 JPY / 5s |




