No.7656は東洋水産、マルちゃん でかまる 五目しょうゆラーメン 復刻版。シリーズ誕生35周年ということで、1989年8月に登場した時の味の一つを再現したもの。既に終売となっている。
▲1989年発売当初のでかまる五目しょうゆラーメン
この頃はまだ大盛りに「(当社比)」なんて
注釈を入れる必要はなかったんだ
1988年7月にエースコックがスーパー(現スーパーカップ)を発売しカップの大盛化(麺90g)に先鞭を付け大ヒット、でかまるはそのフォロワーと考えられる。当時食べた印象ではスーパーよりも購買者の想定年齢層が高いように感じた。
▲同時発売の袋版でかまるノンフライしょうゆラーメン
かやくは付いていないので「五目」ではない
ACスーパーと異なるのはカップ版と同時に袋版も上市されたことで、こいつはノンフライのくせに麺が110gもあり、高い満腹感を得られた記憶がある。但しこの袋版はすぐに消えてしまった。
食べてみて、現代のカップ麺と比べてやや大雑把で隙間を感じ、緩くて覇気のない印象を受けた。もちろん本製品は35年前のでかまるを復刻する企画なので、現代の潮流から乖離しているのは当然である。その一方でこの緩さは、懐かしさや古めかしさを表現するための作為的な演出であるようにも感じた。私が35年前に食べた時はもう少し前へ出る味だったように記憶する。
私はエースコックのスーパー(後のスーパー1.5、スーパーカップ)が出た時には三十歳の手前だったが、食べてみると麺は多いが歯応えはフカフカ、スープは表面だけ派手に感じられ「これは金欠で空腹の学生向けだな、自分にとっては麺もスープも少々キツイものがある」と思った。
その直後にでかまるが登場し、エースコックの(私が感じた)欠点をある程度潰してあると感じたもの。その一方で、大盛り製品を最後まで飽きさせずに食べさせるためには、やはりエッジを強調したような味になってしまうんだなあと思った。
今回の品はそのエッジを感じられなかったので、あれ?違うな?と思った次第。まあ私の味覚や記憶が35年を経て劣化した可能性は大いにある。だが恐らく本製品の開発陣も当時の味なんて知らないだろう。たとえレシピは残っていても当時の材料が調達できないとか、後の規制で使えなくなった素材があるかもしれんし。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 378925 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん でかまる 五目しょうゆラーメン |
謳い文句 | 大盛り(当社比) 1989年発売復刻版 発売当時のデザインと味わいをイメージして再現しました!おかげさまでシリーズ発売35周年 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量118g/麺90g |
熱量 | 510kcal(2,142kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当2.1+5.2g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(ねぎ入り)、かやく(チンゲン菜・味付挽肉・にんじん・なると) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 麺は3mm弱で弱い扁平です。角は丸められており、表面は少しぬめるようで、優しい舌触りです。キメの細かな気泡感があり、しなっとしたスポンジーな歯応えです。量は多いですが、存在感の強い麺ではありません。 |
汁・ソース | スープは透明感の残る濃い茶色です。醤油の穏やかな酸味があり、強い香りや尖った刺激はありません。堅実な醤油味ですが、現代の製品と比べると塩分やうま味の出し方が控えめで、隙間を感じるやや自己主張の薄い味です。 |
具・その他 | 挽肉は大きさがまばらですが、味がしみ込んでいていて有難味があります。チンゲン菜と細かなニンジンは歯応えで存在感があります。でかまるは1989年の発売当時に食べていますが、もっと荒っぽいながらも 元気があったように記憶します。復刻版ということで、意図的に牙を抜く演出がなされているのかもしれません。 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2025/02/18 |
賞味期限 | 2025/03/03 |
入手方法 | 2025/02/03 やまか |
税込購入価格 | 150 JPY |
大盛りに「(当社比)」というのは今は必須の表示なんですか?
比較とか順位を表す際は、その根拠を示さないといけなくなったんじゃないかな?
No.1という時は××調べとかの出典や注釈を入れるように。
当社比と言っておけば内輪の話になるから外部からは突っ込まれない、と。