No.7609 ヤマダイ 手緒里庵 冷やし手延そうめん

No.7609はヤマダイ、手緒里庵 冷やし手延そうめん。兵庫県のたつの市(イトメンのふるさとだね)近辺が誇る「揖保乃糸®」を使用した製品。最近ではNo.7379で暖かい手延そうめんを試食したが、今回は湯戻し後の麺を冷水に晒す夏向きの製品。今年の6月に発売されたもので、現在まだ同社サイトに製品情報が載ってはいるが、「販売終了」と記されている。まだ暖かい日が続いてはいるものの、もう世間一般的には秋~冬とされる時期だからしょうがないか。

とはいっても、まだ三個とか十二個単位の販売であれば通販での市中在庫はある様子。寒くなってからの冷やしそうめんというのもまたオツなもののような気がする。

食べてみて、麺もつゆも質感が高く、派手さはないけど人の心を掴んで退屈させない。味覚からはカップ麺であることを殆ど意識させることはなく、良く出来ているなあと思った。暑い時期を過ぎてからの試食であったが、全く違和感を持たずに済んだ。

一方であくまでもそうめんであり、油っ気や力感はなく低カロリー(210kcal)。食べたらモリモリ湯水のように力が湧き出てくる感覚は皆無。腹が減った時、真っ先にに手を出す製品ではない。落ち着いた状況下で小腹が空いた時、普段より一クラス上の体験をしてみるための良い手段たり得るだろう。

麺は1.5mm(膨潤後)の細いそうめんで、縮れはなく、輪郭は曖昧さがなくハッキリしている。適度な粘りがあってしなやかもあり、脆さや頼りなさは感じない。普通のゆでて作る棒のそうめんとそう遜色はなく、カップ麺であることのハンディは殆どない。

なお、細い麺に合わせて湯切り口が単なる孔ではなくスリットになっていた。少し排出の効率は下がるものの麺が流出し難くなるという、キメの細かな配慮がなされていた。

スープは透明感がある茶色で、とても自然な口当たりのつゆである。甘めで、うま味はかなり強く出ている。醤油濃度はあまり強くはない。辛い刺激は無く、梅加工品が入っているが酸味も香りも控えめで、製品全体の方向性を支配するものではない。

一方で別添の鰹節は乾いた香りが強く漂い、この製品の主要な構成要素となっている。ネギも多い一方で、赤シソの香りは梅と同様に控えめ。

国名 日本
ジャンル カップ冷しそうめん
EANコード 4 903088 017242
会社名 ヤマダイ
製品名 手緒里庵 冷やし手延そうめん
謳い文句 こだわりのめん処 揖保乃糸使用手延素麺 ・焼津でつくられたかつお節・紀州産南高梅フレーク・赤じそと青ねぎ
調理方法 熱湯3分氷水さらし
質量 内容量95g/麺50g
熱量 210kcal(879kJ)
Na ~g(食塩相当量3.0g)
付属品 液体スープ、かやく(ねぎ・梅加工品・赤シソ)、鰹節
ノンフライ麺
湯切り 要(要冷水さらし)
1.5mmの細い素麺、縮れなし、輪郭は明確、粘りとしなやかさがあり脆さは感じない
汁・ソース 澄んだ茶色、自然な口当り、甘めで旨味は複雑で潤沢、薄い醤油濃度、辛い刺激なし
具・その他 鰹節の乾いた香りが全体を支配、梅の酸味や赤シソの香りは控えめ、即席らしくない
総合評価 ★★★3
試食日 2024/10/11
賞味期限 2024/11/20
入手方法 2024/06/17 やまか
税込購入価格 269 JPY