No.7579はヤマダイ、ニュータッチ凄拉麺　極太麺とキャベツたっぷり濃厚味噌ラーメン。北関東を中心に展開するスーパーのカスミ専売品。ノンフライ麺に液体スープで、ニュータッチ凄麺と同クラスの製品と目される。名前も似ているし。

凄拉麺は現在全部で四種類あるが、既に醤油（No.7549）と油そば（7559）を紹介した。この二つを食べ、中身もパッケージも質感は十分に良いが、絶対に凄麺を越えてはならず、また個性を出さないための自主規制が掛かっているようなもどかしい印象を受けた。これは凄麺との共喰いを避ける意図や、カスミの意向が反映されているのかもしれない、と勝手に妄想する。今回の品も同様なのかな？

食べてみて、とてもいい。今まで食べた凄拉麺に感じた下克上を許さぬ自主規制のような歯痒さを、今回の品には感じなかった。

太くて雄大な麺と、立体的な情景が眼の前に浮び上がるスープ。低重心の味噌ラーメンではあるが、閉塞感はなく開かれて明るい雰囲気。具は簡素だが、決して邪魔にはならず有難味も感じる。但し、ここに強い個性は与えられていない。

とはいえ、個性的な味噌ラーメンが食べたければ基本要素の似ている凄麺の札幌や仙台などのご当地シリーズを選べば良いのだ。さらに各自でバターや唐辛子や豆板醤などを追加して、自分だけの凄拉麺を作り上げる密かな楽しみもある。

税抜228円（2024年6月）という価格に対しお買い得感があり、近くにカスミの店舗があれば買い置きしておきたいぐらいだ。

麺は3.5mmの扁平で、角は立っておらず優しい舌触り。頼りになりそうなどっしりとした重量感がある。緻密で粘りがあり、歯応えはやや鈍いが、この値段でこれだけ質感や存在感の高い麺が得られるならば、文句はない。

スープは濁った薄めの茶色。結構ミルキーで、ポークのうま味が強く出て、ニンニクの匂いが漂う。重心が低く隙の無い味。但し癖のない最大公約数的な味であり、辛さや香りなどで際立つ個性はないのだが、それは凄麺に任せるということなのだろう。健康を考えると少し躊躇する部分はあるが、必要な箇所で塩をきちんと使っているのも味造りの正攻法だと思う。

具のコーンやキャベツはたくさん入っている。挽肉も意外にしっかりした味と豚の匂いが漂い、簡素だが不足感はない。

国名	日本
ジャンル	カップラーメン
EANコード	4 903088 013947
会社名	ヤマダイ
製品名	ニュータッチ凄拉麺　極太麺とキャベツたっぷり濃厚味噌ラーメン　（カスミ専売品）
謳い文句
調理方法	熱湯5分
質量	内容量140g／麺65g
熱量	438kcal(1,834kJ)
Na（麺具+汁）	〜g（食塩相当量0.7+6.7g）
付属品	液体スープ、かやく１（キャベツ）、かやく２（コーン・味付肉そぼろ）
ノンフライ麺	○
湯切り	不要
麺	3.5mmの扁平で輪郭は鋭過ぎない、どっしりした重量感、緻密で粘る、歯応えは鈍め
汁・ソース	濁った薄い茶色、少し乳臭い、旨味は潤沢、ニンニク臭、重たいが明るい味、癖弱し
具・その他	具は簡素だが十分、挽肉は味香りで効果的、他の味と違い凄麺に遠慮した気配がない
総合評価	★★★☆3.5
試食日	2024/08/26
賞味期限	2024/10/08
入手方法	2024/06/29 happachanよりいただく
税込購入価格	（246 JPY）