No.7510は日本流通産業と東洋水産の共同開発、くらしモア ヌードルしょうゆ。製造は東洋水産系の酒悦。税抜購入価格は98円と類似品より安い。
日本流通産業は最近紹介した八社会(No.7501 Vマーク)、シジシージャパン(No.7509 CGC)等に近い成り立ちである、複数のスーパー系小売業が共同で設立し、製品の企画や流通等を行うもの。
10回連続でプライベートブランドの醤油味縦型カップを紹介してきたが、一応今回がラスト。まだ他にオール日本スーパーマーケット協会のくらし良好とかセコマ等があるが、前者は製品入手の目途が付かず、後者は最近試食を行った(No.7330)ため今回の企画では見送った。
食べてみて、今回の品を含み今まで食べてきたプライベートブランド品10種の中で、最も軽量級で体への負担が少ない製品。別な言い方をすれば物足りないが、こういう製品が欲しい時と場合もあるだろう。製品の狙いや目的が他とは少し違うように感じた。
主食用途ではなく、あくまでおやつ・夜食・おつゆ代わりとして食べる製品だと思った。麺の量は55gと少なく、軽い食感で、塩分等も控えめである。ただし具は意外に潤沢で、もっと高い製品と比べても遜色ない。この製品をおかずに白米を食べるという使い道もあり得るだろう。
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ということで、10種類のプライベートブランド品を食べての総括を行いたい。YouTube動画では総合評価を0.5点刻みで付けているが、今回0.1刻みで採点し直したのが下の表とグラフである。
▲比較表
▲価格対総合評価の散布図
売価は安売りなどで多少の変動はあるが、大きくは108円近辺のスーパー系と157円近辺のコンビニ系の二つに分けられる。価格と評価はだいたい比例関係にあるが、その中で108円グループのイオンとCGCが好印象だったのに対し、157円グループのセブンはイマイチ冴えないなあと感じた。
プライベートブランド品、特に売れ筋で基本形ともいえる醤油味ではほぼ全ての製品が無難で無個性な内容であるといっていいだろう。ただその中で、ファミマは脱ヌードル的なラーメン志向を感じさせ、CO-OPは縦型カップ界の神的存在である日清カップヌードルに酷似しているという価値を持っている。
試食を終えて少しホッとした気持ちになった。それは一応10種類全てが違うものであることが確認できたから。もしも違いを判別できないものがいくつも出てきたら自信を失い、私はこの稼業を畳まなければならないかも?と考えていたので。
麺は幅2.5mmの薄い扁平断面で、量感に乏しい。舌触りや噛み心地が平板で単調な、ヌードルっぽい麺である。今まで食べてきたプライベートブランド品の中で、麺の質量が唯一60gを切る55gなので、早く食べ切ってしまうように感じた。
スープは濁った茶色で、とても軽い口当たり。おやつやおつゆ代わりの軽い用途に適している。醤油っぽさや塩分も控えめだが、鶏が主体のうま味は十分に出ている。変な匂いや辛い刺激はしない。
具は潤沢で、豚肉ミンチはパサついた歯応えだが、味付けで存在感がある。海老も香りがよく出ている。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 325783 |
会社名 | 日本流通産業/東洋水産 |
製品名 | くらしモア ヌードルしょうゆ (製造は酒悦) |
謳い文句 | Shoyu Noodles |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量64g/麺55g |
熱量 | 289kcal (1,210kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.3+2.4g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(味付豚肉・えび・卵・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2.5mmの薄い扁平、量感に乏しい、舌触りや歯応えが単調なヌードル麺、量が少ない |
汁・ソース | 濁った茶色、軽い口当たり、醤油や塩分は弱めだが旨味は十分、変な味や刺激はない |
具・その他 | 具は潤沢、豚肉は味が明確でエビも香り良し、腹に貯まらないが軽食用途に丁度いい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/05/02 |
賞味期限 | 2024/08/06 |
入手方法 | 2024/03/22 クリエイトSD |
税込購入価格 | 106 JPY |