No.7480は台湾の維力食品工業、手打麵 和風豚骨風味。手打麵シリーズは袋版とカップ版があり、ウチでは過去それぞれ二回の試食記を書いている。和風豚骨風味を扱うのは今回が初めて。
過去に食べた経験では、手打麵は台湾の即席麺としては珍しい幅広の麺である(まあこれが唯一の「手打」らしい部分であるのだが)。そして維力の袋麺らしく丼お湯入れ方式と鍋でゆでる方式の双方をサポートしている(=作り方の説明がある)。
昨年末から台湾の即席麺をたくさん紹介してきたが、維力の袋麺に関しては台湾らしさが顕著に出る丼お湯入れ方式で作って試食してきたが、今回の品については過去の経験から鍋でゆでて作ることにした。
食べてみて、とても忠実に日本の豚骨味を再現していた。台湾の会社が作る豚骨味だから正直言ってあまり期待していなかったけれど、良い方に裏切られたよ。安価な製品(14TWD≒65円)なので上質さや奥の深さは無いけれど、変な味や香りがしたり、貧相な部分は感じられない。少なくとも日本の最安値ゾーンにあるようなミルキーなんちゃって豚骨よりはずっと良い。
麺を鍋でゆでて作ったのも正解。台湾の袋麺でありがちな強い気泡感とパサパサした食感が綺麗に消え去った。揚げ物の香ばしさも弱まってしまうのはちょいと寂しさも感じるが。
麺は幅3mmの薄い扁平断面で、輪郭は明確。一本一本の麺は均質で、手打ちという感じではない。鍋で茹でて作ったので柔らくて少々頼りないが、表面は滑らかで中身も緻密。丼お湯入れで作ると全く違う食感になるだろう。
スープは白濁したとんこつ味で、変な味や香りがせず、日本の豚骨ラーメンに極めて近いもの。また粉末臭さが全然無くしっとり滑らかで、日本の安価な豚骨味の製品よりも好ましいとさえ思った。獣臭さはないが、うま味は必要十分。ラー油の辛い刺激で単調さは感じない。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 710199 113721 |
会社名 | 維力食品工業 |
製品名 | 手打麵 和風豚骨風味 |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分/ゆで3分 |
質量 | 内容量105g |
熱量 | 358.7kcal (1,502kJ) |
Na | 1.986g |
付属品 | 粉末スープ(キャベツ・人参・ねぎ入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 3mmの薄い扁平、輪郭は明確、ゆでて作ると柔らかくて頼りない反面、滑らかで緻密 |
汁・ソース | 日本の豚骨味に近い味、変な味や香りがせず、粉末臭さもなくしっとり、獣臭さなし |
具・その他 | ラー油の辛い刺激で単調さは感じない、下手な日本の安い豚骨ラーメンよりも好印象 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/03/24 |
賞味期限 | 2024/03/28 |
入手方法 | 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 14 TWD (≒65 JPY) |