No.7473は創健社、お湯かけ麺 鳥南ばん味そば。同社は横浜市にあり、自然食品や健康食品の企画や販売を行い、即席麺はその中の一つ。様々な製品があり、今回の「お湯かけ麺」は丼に麺を入れてお湯を注ぎフタをするチキンラーメン方式を採る。スープは別添で、麺を鍋でゆでる作り方も説明に記してある。姉妹品のシーフードしおラーメンを2016年のNo.5909で紹介した。
▲シーフードしおラーメン(2016年版)
麺をゆでずカップ麺のように作るのが簡単で、自宅の丼を使うことで容器を不要として環境に配慮しました、ということらしい。一見いいとこ取りが出来そうだが、中途半端で悪いとこ取りになってしまう恐れもありそう。
食べてみて、作る簡便さ・麺の質感・環境への配慮のバランスを取ることは難しいんだろうなあ、と再認識した。正直言って最適解はここではないと思う。
袋麺たるもの、麺はしっかりしていて欲しいのだ。私は海外製品を含めて丼お湯入れ方式の袋麺を作る際は丼を予め温めておくように心掛けており、今回の品もそのようにしたが、それでも湯戻りが今一つ良くない。もっと高い温度に晒さないと(=ゆでる)イカンようだなと感じた。
じつはこの印象、先に紹介したNo.5909シーフードしおラーメンの試食でもほぼ同じ感想を持っており、シリーズ全般が持つ特質なのだろうと推測する。未試食ではあるが、うどんはより顕著になるだろうと思う。
麺は幅2mm強の軽い扁平断面で、輪郭は明確。気泡感が結構あり、丼お湯入れ方式にありがちな、硬めでゴワゴワした舌触り。予め丼を温めておいてもこうなので、しなやかな麺を望む人はひと手間掛けて麺を鍋でゆでる方がいいだろう。
スープはやや濁り感がある濃い茶色。醤油濃度が濃いめで、ほのかな柚子の香りが爽やか。軽く七味唐辛子の刺激も出ている。化学調味料は不使用とのことで、しつこさやわざとらしさのない味である。人によってはうま味が足りないと感じるかもしれないが、私はこれで十分だと思った。
ネギは意外によく香る。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋そば |
EANコード | 4 901735 021659 |
会社名 | 創健社 |
製品名 | お湯かけ麺 鳥南ばん味そば (製造は高橋製麺) |
謳い文句 | ゆずの香りと鶏の旨味特製つゆ どんぶりに熱湯を注いで3分! 揚げ油は植物油使用 化学調味料不使用 コシのある細切り麺 |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | 内容量71g/麺60g |
熱量 | kcal (kJ) |
Na(麺具+汁) | 324kcal (1357kJ) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの扁平、輪郭は明確、気泡感大、硬めでゴワゴワした舌触り、丼お湯入れの限界 |
汁・ソース | 軽く濁った茶色、濃い醤油、ゆずの香りが爽やか、軽い七味の刺激、しつこくない味 |
具・その他 | ネギがよく香る、丼お湯入れで作ると袋麺として麺質に不満、立ち位置の難しい製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/03/13 |
賞味期限 | 2024/05/17 |
入手方法 | 2024/02/09 Bio-Ral |
税込購入価格 | 221 JPY |