No.7449 味王 (Taiwan) 香菇肉焿湯麵

No.7449は台湾の味王、香菇肉焿湯麵。椎茸と豚肉のとろみスープ麺。カップ版を2015年に紹介しているが、袋版を食べるのは今回が初めて。

▲カップ版の香菇肉焿湯麵(2015年)

同社サイトには細かな会社沿革が載っており、創業当初は味の素のような化学調味料の会社だったのが、1970年に明星食品の協力を得て即席麺製造に進出。このころはまだ「威王」という社名であり、1979年に社名を味王に変更。同社は早くからベトナムに工場を建て国際的な製造拠点としているが、これが1992年のこと。1997年には東洋水産と提携している。

先日の訪台で味王の元気が無いと感じたが、それはあくまで即席麺に関してのこと。他にも色々と作っているので大丈夫だろう。

食べてみて、穏やかなあんかけ塩ラーメンといった感じで、前回No.7448の味丹、隨緣 素魷魚焿湯麵に似た雰囲気があると思った。あちらはベジタリアン向け素食のイカもどき+薬膳の味、こちらは豚肉とネギなどの香辛料を使うベジタリアン殺しの製品で、明らかにターゲットが異なるのだが、結果として味に類似性がある。

まあスープのとろみに椎茸のうまみと軽い酸っぱさ、醤油濃度が薄めという共通項があるのでそう感じるのかもしれない。強いて言えばあちらが修行僧のような禁欲的な雰囲気を帯びているのに対し、こちらは世俗にまみれた現実的な味、とでもいうか。

麺は幅2.5mmの扁平断面。輪郭は明快だが、気泡感が強く粘りに欠け、若干の脆さを感じる。この製品は丼お湯入れの湯戻しでけでなく、麺を茹でても良いとしているので、茹でるともっとしっとり、しっかりするだろうと思う。

スープはとろみがある淡い色で、穏やかな酸味がある。醤油を殆ど使わない、日本の塩ラーメンに近い、とてもまろやかなスープである。豚のうま味は良く出ているが、椎茸の匂いは控えめ。胡椒の刺激とネギの香りがアクセントになっている。

前回No.7448の味丹、隨緣 素魷魚焿湯麵と雰囲気が似ている印象を受けた。

国名 台湾
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 710008 211334
会社名 味王
製品名 香菇肉焿湯麵
謳い文句 Instant Noodles Mushroom Pork Flavor
調理方法 丼お湯入れ3分/ゆで2〜3分
質量 内容量87g
熱量 350kcal (1465kJ)
Na 1.521g
付属品 粉末スープ(ネギ入り)、調味油、酢
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
幅2.5mmの扁平断面、輪郭は明快だが気泡感が強く粘りに欠け、若干の脆さを感じる
汁・ソース とろみがある淡い色、穏やかな酸味、醤油濃度は薄く塩ラーメンに近い、椎茸の匂い
具・その他 胡椒の刺激とネギの香り、前回No7448隧縁との類似性があり、素食でない分俗っぽい
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2024/02/07
賞味期限 2024/02/28
入手方法 2023/11/01、勝立生活百貨 (Taiwan)
税込購入価格 16 TWD (≒74 JPY)