No.7447はタイのThai President Foods、MAMA Instant Noodles Shrimp Tom Yum Flavour。タイ語ではมาม่า บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป รสต้มยำกุ้ง。
この製品は今まで何度も食べ、その度鋭く切れるような辛い刺激に涙と鼻水を垂らしながら歓喜したものだった。決して重厚な辛さではなくカミソリのような切れ味、格闘技ならフライ級、エンジンなら小排気量高回転のイメージ。同じ激辛即席麺といっても日本や韓国の製品とは一線を画す。
今回は12年ぶりの試食で、また心地良いけど涙と鼻水みまみれの試食になるのか、と身構えて臨んだ。
食べてみて、あれ?全然辛くない?こんな筈じゃなかったのに?涙も鼻水も出ないじゃないか。とはいっても私の辛さ耐性が最近上がった自覚は無いし。
実のところ「全然辛くない」というのは言い過ぎかもしれない。正確に言うとそこそこの辛さはあって、辛い食べ物が苦手な人は避けた方が良いというレベルである。あくまで私の期待値と比べてという意味である。
辛さ以外の味の骨格は昔食べた記憶と大差ない。麺の香ばしさと酸味とエビの香りがうまく噛み合っており、正にタイ珠玉の味、伝統食文化の一つの完成形ではないかと思うもの。
このブロクの公開前日にYouTube動画をアップしているのだが、そこに「タイ国内で売ってるものと海外輸出版では辛さが違いますよ」とのコメントが付けられた。あ、やっぱり。タイ製即席麺をいろいろ食べる中で、輸出版は辛さをデチューンしているかもしれない、とは薄々思っていたので、自らの感覚を裏付られた。
一方タイで買ったものと今回の品(国内で買ったものの頂き物)とではEANコードが同じであり、辛さが違う製品を同一コードで管理出来るのか、少々疑問があるのだが。クレームが起きた際に混乱しそう。(賞味期限等の印字記号で管理する手はある)
かくなる上は、私がタイ国内版と輸出仕様の双方を同時に食べ比べ、この舌で辛さが同じか違うかを確かめる必要がある!時期は未定だが、俺は必ずやる!(タイには2018年に行っているので次はもう少し先かな)ちなみに今回のシュリンプトムヤム味に並ぶ看板製品のクリーミートムヤム味に関してもやります。なんだか燃えてきたぞ~!
麺は幅2mmの扁平断面で、輪郭は明確。気泡感が強く軽い食感で、ボリューム感は弱い。揚げ物の香ばしさが強く出ていて、これがスープのエビの香りとよく合っている。量は少なく、日本人の一回分の食事としては物足りない。
スープは透明感があり、若干ゴモゴモして、赤い油が浮いている。適度な辛さと酸味が心地良い。二十数年前に初めてこの製品を食べた時は、辛さも酸味も過剰に強くて驚いたが、今回は随分と穏やかになったなあと思った。その分キレがなくなったようにも感じる。重厚さは無く軽快な印象。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 850987 101021 |
会社名 | Thai President Foods |
製品名 | MAMA Instant Noodles Shrimp Tom Yum Flavour |
謳い文句 | มาม่า บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป รสต้มยำกุ้ง |
調理方法 | 丼お湯入れ3分/ゆで3分 |
質量 | 内容量55g |
熱量 | 251kcal (1051kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.49+1.02g) |
付属品 | 粉末スープ、トムヤムペースト、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの扁平、輪郭は明確、気泡感が強く軽い食感、揚げ物の香りが強い、量は少ない |
汁・ソース | 昔と比べ辛さと酸味が全然弱く門戸は広がったがキレがなくなる、重厚さはなく軽快 |
具・その他 | 鋭い刺激が消え凡庸な味になり少しガッカリ、タイ国内版と輸出版は辛さが違うかも |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/02/03 |
賞味期限 | 2024/04/25 |
入手方法 | 2023/07/22 Shiba様よりいただく |
税込購入価格 |