No.7441は台湾の統一企業、阿Q 生猛海鮮風味 桶麵。阿Qといえば阿Q正伝、魯迅の小説だね。また特に台湾では「Q」という文字が「もちもちした弾力がある食感」という意味で使われるので、ダブルミーニングとして制定したブランドなのだろう。昔(30年ぐらい前)は袋版だけだったのが後にカップ版(桶麵)も登場し、現在では袋版が消滅してカップ版のみとなっている。
▲袋版の阿Q(1997年)
この頃はまだ写真撮影が下手クソでシワだらけだ
阿Qには五種類の味が用意されているのだが、今回シーフード味を選んだのは「生猛」という単語に心を奪われたから。猛々しく生きる:なんだかエビやカニが飛び跳ね上がって襲ってきそうではないか。中国語のニュアンスはきっと違うのだろうと思うが。
食べてみて、台湾らしさが全然感じられず、なんだか日本の安価で大盛りのカップ麺を食べたみたいだ。もしも目隠しをされて、これが「大黒食品工業、マイフレンドビックの新製品です」、と言われたら、ああそうですかと納得してしまうかもしれない。
(ちなみに現在マイフレンドビックに海鮮系の味は存在しない。多分過去にもないのでは?)
これは悪い意味ではなく、安いなりにうまくまとまっており、大盛りを飽きさせないための工夫もなされているということ。また日本人の味覚にもだいたい合っている。阿Qで台湾らしさを体験したいならば、紅椒牛肉麵など他の味を選ぶことを勧める。
麺は幅3mmの扁平断面。表面は硬めで、輪郭がハッキリしている。すする際にエッジが唇を刺激するのが判る。気泡感はないが練り物的な感覚があり、歯応えは単調。安っぽいが自己主張のある麺で、量も多め。
スープは透明感が残る淡い茶色。海老っぽい香料が強く出ており、うま味も強い。日本の安いシーフード味のスープにソックリで、台湾っぽさは全然ない。胡椒と唐辛子の刺さるような刺激があり、退屈さは感じない。
具の海老は小さいが、濃い味が付いていて存在感が強い。ワカメや人参やナルトなど、具の種類が多い。
国名 | 台湾 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 710088 413611 |
会社名 | 統一企業 |
製品名 | 阿Q 生猛海鮮風味 桶麵 |
謳い文句 | 阿Q桶麺、大碗満意! |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量98g |
熱量 | 453kcal (1897kJ) |
Na | 2.155g |
付属品 | 粉末スープ(海老・わかめ・なると・人参・ほうれん草・ねぎ入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mmの扁平断面、表面は硬めで輪郭が明快、気泡感は無いが練り物的で歯応え単調 |
汁・ソース | 透明感が残る、海老の香料と旨味が強い、辛い刺激で退屈しない、台湾らしさは皆無 |
具・その他 | 小さな海老は濃い味が付いて存在感大、日本の安くて大盛りの海鮮味カップ麺みたい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/01/26 |
賞味期限 | 2024/02/11 |
入手方法 | 2023/11/02 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 30 TWD (≒140 JPY) |