No.7379はヤマダイ、手織里庵 手延そうめん。この製品は長いこと食べていないなあと思い購入。調べてみたら前回食べたのは2006年9月、17年ぶりだよ。同社サイトで製品情報を確認したら発売日(←リニューアルの意味だろう)が2016年4月で7年も放置されていることになる。凄麺シリーズと比べて随分と冷遇されていないか?あるいは十分に完成度が高いので手を入れる必要がないのか?
▲昔の手織里庵、手延そうめん(2006年)
17年前に食べたデータを見たところ、購入価格は238円(税抜)で当時としてはかなりの高額。麺の量は今よりも多い50g(今回の品は40g)、でも昔は粉末スープだったのが現在は液体になっている。ああ製品に歴史あり。
食べてみて、とても上質な製品だと思った。麺をすすり、スープを口に含み息が鼻へ抜けた瞬間、様々な香りが浮かび上がってはかげろうのように儚く消えてゆく。BGMに静かな音楽がかかっているといいな。
これは食事として腹を満たすという役割とは異なる、大人の趣味とか嗜みの領域での遊び事である。一方でこの製品に自分の体へエネルギーをチャージする用途を期待してはいけない。そもそも196kcalしかないし。
具も小さな油揚げ以外(卵加工品・ねぎ・麩)はアッサリして貧相に見えるのだが、この製品の内ではスープとの香りの応酬が繰り広げられ、決して馬鹿にしたもんじゃない。とはいってもこの具を他の即席麺に入れても全然有難味を感じられないだろうが。
麺は幅1.5mmの長方形断面で、縮れはない。細いけれどもノンフライらしく緻密で、粘りもあって頼りなさは感じない。ベトつかずに麺同士の分離やキレが良く、サラサラと流れるように食べられる。
スープは透明感がある淡い色。甘めで椎茸の香りが強く出ており、これに負けないほど魚介や昆布のダシも良く出ている。決してハッタリや誤魔化しがなく、とても上品で繊細な味だ。力で押すスープではなく、辛い刺激や油っぽさは殆ど無い。
具は簡素で量も少ないが、きちんと香りが出ていて、繊細なスープとうまく合っている。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップそうめん |
EANコード | 4 903088 010472 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | 手織里庵 手延そうめん |
謳い文句 | こだわりのめん処 《煮麺》 手延素麺揖保乃糸使用 ダシにこだわりました いりこ・焼きあご・昆布・椎茸 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net76/麺40g |
熱量 | 196kcal (821kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.3+4.8g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(味付油揚げ・卵加工品・ねぎ・麩) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅1.5mmの扁平、緻密で粘りもありひ弱さ皆無、キレが良く流れるように食べられる |
汁・ソース | 透明な淡色、甘く強い椎茸の匂い、上品な旨味と繊細な香り、刺激や油っぽさは皆無 |
具・その他 | 具は簡素だが香ばしい、力感は全く無いが、素材の旨味や香りを嗜むのは楽しい体験 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/10/18 |
賞味期限 | 2023/10/24 |
入手方法 | 2023/07/03 しめまる |
税込購入価格 | 248 JPY |