No.7373は佐藤商店RF、利尻昆布醤油ラーメン。北海道利尻郡利尻富士町の会社。社名のRFは利尻富士の略かな?ただ同社はあくまでも販売者であり、製造業者の名は記載されていない(※)。二食入りで姉妹品に塩ラーメンもある。麺に利尻昆布を練り込んであるそうだが、一方で意外にスープの原材料名には昆布の名は載っていない。ちなみに利尻島の観光土産店で購入。同種の製品にはとろろ昆布付きのもののあるが、本製品は無し。
※調べた結果、北海道上川郡のマルワカ食品製であることが判明
▲『「私たち利尻島民の食卓に上る利尻昆布を
麺に練り込んでみました。」吉郎』
面白いのは袋の側面に似顔絵とともに「吉郎」さんの想いが記されていること。そしてパッケージに映る利尻富士の写真は「松井」さんが撮ったもの。関係者がみんなでこの製品を盛り上げようとしている様が想像できる。
食べてみて、昆布濃度が高い印象。強い甘みのスープは好き嫌いが分かれそうだが、利尻昆布の味わいを存分に感じられる製品。そして利尻昆布以外の要素はそこそこ・ほどほどに留め、昆布の邪魔をしないようにしてあるようでもある。
一点突出型の製品でバランスが取れているとは言い難いが、この不器用で素朴な味わいこそが大企業には絶対に出来ないローカル製品らしさといえよう。昆布のうまみは、麺からではなくスープから出ているように感じられるのがちょっと不思議でもある。
麺は幅3mm弱で、角はなく穏やかな舌触り。僅かに表面がぬめるような感覚がある。どっしりとした重量感があるが、硬めで弾力感に乏しく、やや鈍重な歯応え。利尻昆布を混ぜ込んだ麺を単体で口に含んでも強い匂いは感じないものの、醤油味のスープと合わせて食べると強烈な昆布の香りが口に広がる。
スープは透明感がある茶色で、昆布の香りと甘みを強く感じる。嫌らしい甘さではないが、連食するとこれが気になってくるかもしれない。麺からの溶出かもしれないが、利尻昆布の上品なうま味も潤沢に感じられる。相対的に醤油の香りは存在が薄め。軽く動物性の脂が入っていて最低限の力感は備わっている。辛い刺激はなく、僅かな酸味がある。
昆布を最大限に楽しむためには、強い味や香りがする具は避けた方がいいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 969805 016387 |
会社名 | 佐藤商店RF |
製品名 | 利尻昆布醤油ラーメン |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで4分分離調理 |
質量 | Net290/麺180g |
熱量 | ~kcal (~kJ) |
Na | ~g(食塩相当量g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 幅3mmで表面がぬめる感じ、重量感があるが歯応えは鈍重、麺単体では昆布臭は弱い |
汁・ソース | 透明感がある茶色、昆布の旨味と甘みが突出、相対的に醤油や動物性の素材感は薄い |
具・その他 | 刺激は無い、昆布を楽しむには強い味の具は避けたい、甘すぎて連食すると飽きそう |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/10/10 |
賞味期限 | 2023/12/23 |
入手方法 | 2023/07/06 ケイブ |
税込購入価格 | 550 JPY / 2p |