No.7347は東洋水産、マルちゃん 屋台十八番 みそ。北海道限定品。十八番の読みは「じゅうはちばん」で「おはこ」ではない。
▲屋台十八番 歴代の姿(前身を含む)
No.90 なまの味みそ(1986年)、No.564 カップ版(87)、No.93 ノンフライ麺版(88)、No.94 揚げ麺版(88)、以降No.1200(99)、No.2689(2003)、No.2954(04)、
No.2959(稀少な東北を含まぬ北海道版なま味 04)
現在は
屋台十八番:揚げ麺で北海道限定(←今回の品)
屋台十八番なま味:ノンフライ麺で北海道・東北限定
屋台十八番は1987年7月にまずカップで登場したがすぐに終息。翌88年8月にブランドを承継した袋版が上市、一般的な揚げ麺および棒状麺(すぐに消滅)という布陣。1989年7月には79年8月から売られていた「なまの味」と統合する形のノンフライ版が登場。当初は全国販売だったのが、いつしか北海道・東北限定品となり、ノンフライ版は「なま味」に改名、揚げ麺版のみが北海道限定品となり現在に至る、というのが大まかな歩み(多少の勘違いがあるかもしれません)。麺に歴史あり。
食べてみて、充実感がある内容で好印象。19年ぶりの試食だが、揚げ麺の屋台十八番みそってこんなに良かったっけ?と認識を新たにした。同社の北海道限定みそ味袋麺中、No.7336で紹介したダブルラーメンみそが大昔、7346のみそ味ラーメンが少し前の感覚だとすると、今回の品は1988年に生まれた35歳なのにレトロっぽさに頼らず、主体性を持って動く現役選手に例えられるな。
正直なところ上記の古風な製品と比べると、今回の品は麺もスープも食欲を刺激するための作為的な演出を随所に感じるのだが、それは決して生のラーメンにすり寄るような卑屈さが滲むものではなく、あくまで即席麺の枠内でベストを尽くそうとする健全な創意工夫であり、私はこれを認める。揚げ麺と粉末スープといった枯れた技術だけでも結構いけるものだなあと思った。
それでいて、マルちゃんの北海道限定みそ味袋麺シリーズとして各製品のベクトルはおおよそ揃っており緩い関連性がある。もしこの座標軸にサッポロ一番みそラーメンをプロットしたら、それは異次元空間にすっ飛んでしまうようなものだろう(意味不明)
麺は幅2.5mmでふっくらとした舌触り。輪郭が妙に強調されたような、やや作為的なコシや歯切れの良さの演出を感じる。もちもちした粘りと重量感があり、今の水準で見ても全然古めかしさは感じない麺である。揚げ麺っぽさを意識させない。
スープは強い乳状感があり、とろっとした舌触り。生姜の香りがハッキリと強調される。味噌の匂いはあまり突出せず、これにポークの強いうま味とニンニクの香りが調和する。粉末スープのみだが液体スープに対するハンディは感じない。その意味では同じマルちゃんの赤みそラーメンに近いスープの味造りだと感じた。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901990 510202 (5p:510219) |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 屋台十八番 みそ (北海道限定) |
謳い文句 | 北海道工場からお届けします |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net92/麺80g |
熱量 | 412kcal (1725kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.1+3.5g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2.5mmでふくよか、輪郭強調で歯切れ良し、粘りと重量感、現代の麺として通じる |
汁・ソース | 強い乳状感、生姜とニンニクの香り、味噌濃度は普通、豚の強い旨味、刺激は控えめ |
具・その他 | 麺もスープも充実感が大、同社赤みそラーメンとの類似性、レトロっぽさに頼らない |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/09/03 |
賞味期限 | 2023/11/17 |
入手方法 | 2023/07/03 しめまる |
税込購入価格 | 100 JPY |