No.7348 マルちゃん 屋台十八番 なま味みそ (北海道・東北限定)

No.7348は東洋水産、マルちゃん 屋台十八番 なま味みそ 。前回の「なま味」でない屋台十八番とは異なり北海道限定ではなく東北地方との併売。製造は愛知県のユタカフーズ(北海道限定品は全て小樽の北海道工場製)。麺はノンフライ、スープは液体で背景や構成要素が違う。

▲マルちゃん 北海道のみそ味袋麺 左から:
ダブルラーメン(揚げ麺、粉末スープ、二個入)
みそ味ラーメン(揚げ麺、粉末スープ+七味唐辛子)
屋台十八番みそ(揚げ麺、粉末スープ)
屋台十八番なま味みそ(ノンフライ麺、液体スープ、東北併売)
なま味は袋が一回り小さくて切り口の位置が違い賞味期限の印字方法も別物、昔は粉末+液体のWスープだった

それにしてもよく判らないのは、同じ屋台十八番でも北海道版と東北を含む「なま味」とではパッケージの「屋台十八番」ロゴが微妙に異なること。シリーズの一体感を出すためにはロゴを揃えイメージの離散を防ぐべきだと思うのだ。そもそも開発体制が一体ではなくバラバラなのではないかと勘繰ってしまうよ。一方、この二つを混同している人は多そうで、違えるならばもっと明確に!

食べてみて、やはり北海道限定製品とは別な流れの中にある製品だという印象を受けた。それは勿論ノンフライ麺に液体スープという技術要素に依る部分が大きいが、それ以外に味造りを行なう精神とか感性という部分で、道産子のみで完結した世界なのか、東北民を含むグローバルで多様性のある視点で為されたものかどうかの違いである、かもしれない?(偉そうな言葉を使ってしまいました)

麺についてはノンフライといっても現代のものと比べ明確に旧いタイプのものであり、やや独善的とでもいうか、舌触りやスープとの親和性などで十分にこなれていない部分があると思った。

ノンフライの袋麺が登場したのは1968年のダイヤ食品サッポロ柳めん(未食)が最初であり、翌69年には明星中麺、日清生中華等が発売された。中麺や生中華は私もよく食べた記憶があり、正直な印象としてひどく痩せた麺だなあと幼心に思った。70年代後半ぐらいから、この痩せた印象を払拭するためかふくよかさを付与する方向へ各社舵を切る。

今回の品を食べて、麺の印象は大体この辺りの製品に近い印象があると思った。ノンフライ麺1.5世代とでもいうかな。(ちなみに第二世代は80年代初頭の中華三昧や楊夫人あたりが起点だと考える、あくまで私個人の価値観です)

スープが北海道限定品に比べて塩辛くて険しい印象があるのは、東北の人の好みに配慮してのものだろうと思う。総合的に見ると個人的には「なま味」ではない北海道限定品の方が親しみやすさを感じて好みである。

麺は幅2.5mmでふっくらして、表面に硬めのバリアが張ってあるような舌触り。四分ゆでだがややゴワゴワした食感。古いタイプのノンフライ麺らしく気高い印象があるものの、スープとの馴染みが今一つで、製品としての一体感に欠ける。

スープは少しザラついた舌触りで、液体らしくしっとりして臨場感のある味噌の匂いがする。うま味や香りも手数が多く複雑。脂っ気が強く、麺の素っ気なさを補っているようだ。辛い刺激はない。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 901990 510042 (5p:510059)
会社名 東洋水産
製品名 マルちゃん 屋台十八番 なま味みそ (北海道・東北限定、製造はユタカフーズ)
謳い文句 北海道小麦100%使用 ノンフライ麺 コシが違う!
調理方法 ゆで4分
質量 Net105/麺80g
熱量 346kcal (1449kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.8+3.5g)
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り 不要
幅2.5mmでふくよか、表面にバリアが貼られたような舌触り、ややゴワゴワした食感
汁・ソース ややザラついた舌触り、しっとりして臨場感のある味噌の匂い、味や香りの手数多し
具・その他 油分が麺の素っ気なさを補う、塩気が強く辛い刺激なし、麺とスープの馴染みが今一
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2023/09/04
賞味期限 2023/11/22
入手方法 2023/07/01 フクハラ
税込購入価格 462 JPY / 5p