No.7342 食族人 (China) 麻辣爆肚粉 (春雨スープ)

No.7342は中国の河南食族人食品科技、食族人 麻辣爆肚粉。辛い(牛の)内臓味春雨、という感じかな?日本の製品ではあり得ないようなインパクトの強いパッケージと味である。

▲No.6657食族人 私房牛肉面(2019年購入)
こちらはノンフライの小麦麺、味は意外に堅実

同社の製品はかつてNo.6657で私房牛肉面を紹介している。これは豪州のアジア食材店で遭遇し、今回の品以上に荒々しいパッケージに惹かれて購入した。こんな製品は絶対に日本に入ってこないよなー、と思ったものだが、今では日本語化されて国内で入手できる。いい時代になったものだ。

▲中身はこんな感じで小袋が六包。
小袋に大きな字で「醤」とか「粉」とか書いてあるのは漢字圏の人間には有難いが、もうちょい集約できないかな?
(右端の胡麻ペースト以外は先入れ)

さほど大きなカップではないのだが、中には春雨の他に調味料の小袋が六包+折り畳みフォークがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。作るのが面倒くさそうだな。

食べてみて、外観に劣らず中身も派手で賑やかな印象。決して常食したくなる製品ではないのだが、一度食べると脳裏に深い爪痕を残す。そして何らかの拍子であの時の刺激が蘇り、もう一度だけ食べてみたいと思うのだ。ひと言でいって面白い。

牛の内臓(たぶん胃)といっても癖のある臭みはなく、全体としても十分に私の許容範囲。味を支配するのはザラついた舌触りの後入れ胡麻ペーストで、ピーナッツをすり潰したみたいでもある。ここへ花椒の刺激と豆板醤の香り、強烈な化調っぽいうま味と強烈な塩辛さが絡む構図。盆と正月とクリスマスが一緒にやって来たような味であり、体の休まる暇がない。

春雨麺はじゃがいも澱粉によるものだが、じゃがいも由来であることは一切わからない。更にかやくに細長い湯葉が入っており、これが麺の一部のような振舞いをして、複雑な舌触りになっている。

好き嫌いが少ない人限定だが、日々の食事でたまには非日常的な刺激が欲しいという時に良い。

麺は幅2mmの扁平で、角は丸められ表面は滑らか。無色透明でとても柔らかいが、強い粘りがあり、なかなか歯で噛み切り難い。特にじゃがいもを意識させるような味や香りはしない。

スープはドロッとした舌触りで、複雑かつ攻撃的な味。いろいろな要素が混じっているが、擦りごまの存在感が一番強い。これと豆板醤や花椒の香りがあるので、日本の担々麺に近い印象も受けた。牛の内臓の匂いは強くなく、また嫌な癖もない。辛さはそこそこあるが、激辛には至らない。中国の即席麺にしては中抜け感を感じない味。うま味と塩分はかなり強い。酸味はない。

具に湯葉が入っている。大豆蛋白質の赤い粒はクルトンみたいな食感だが、味や香りの有難味は少ない。

国名 中国
ジャンル カップ春雨
EANコード 6 971807 590145
会社名 河南食族人食品科技
製品名 食族人 麻辣爆肚粉
謳い文句 Shizu Energy 春雨スープ
調理方法 熱湯4〜5分
質量 Net150/麺90g
熱量 573kcal (2399kJ)
Na ~g(食塩相当量8.48g)
付属品 液体スープ、胡麻ペースト、粉末スープ、かやく1(湯葉・人参・ねぎ)、かやく2(大豆蛋白質)、ラー油、フォーク
ノンフライ麺 ○ (じゃがいも澱粉麺)
湯切り 不要
2mmの扁平馬鈴薯春雨、キラキラ透明、柔かくて粘りが強く噛み切り難い、匂いなし
汁・ソース ドロッとしてザラザラ、擦り落花生が支配的、花椒や唐辛子の刺激、塩分と化調強し
具・その他 細長い湯葉入り、具は存在感弱、小袋六つで製作が面倒、外観も中身も派手で面白い
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2023/08/26
賞味期限 2023/11/02
入手方法 2023/03/22 JJTストア
税込購入価格 356 JPY