No.7319はヤマダイ、ニュータッチ 名代富士そば冷したぬきそば。首都圏を中心に展開する立ち喰いそば店である名代富士そばの名を冠する製品。
最近ウチは実在店の名を冠した即席麺を殆ど採り上げていない。決して嫌悪している訳ではないのだが、店の味を知らないと味や雰囲気の再現度について言及できず、試食記としての価値に乏しいと考え製品選択の優先順位を下げていた。だが今回の品はモノを見るなり「食べたい!」という根源的欲求が体の奥底から溢れ出し、原則を曲げる巨大な力に抗うことは私には出来なかった。同店の冷したぬきそばは食べたことがないので再現度については何も語れないが、そこは許していただきたい。
食べてみて、勝手に想像していたよりは地味な印象。だが即席だとか乾麺であることをあまり意識させない落ち着きや本物感があり、暑い夏の体感温度を下げてくれそうだ(但し麺は湯切り後に氷水で引き締めるものとする)。軽さを感じさせない即席そば。
お湯を注いて五分待って麺をほぐして湯切りを行い水で冷やしてスープを絡めかやくを投入・・・という製作工程はちょっと面倒臭さを感じるもので、コンビニのチルド冷しそばの方が少々高額だけど楽ちんなので今回の品とは競合関係になるかもしれない。しかしこちらは常温で長期保存が出来るという大きな長所があるので、買い貯めておく運用が良いだろう。
麺は幅2.5mmの扁平断面で、縮れは殆どない。表面は少しザラついており輪郭は明確。氷水で引き締めたためか、しなやかというよりも朴訥な、やや突っ張った舌触りで、蕎麦としてのリアリティがある。ただ、蕎麦の香りはあまり強くはない。
スープは透明感があり、色は濃くはない。魚介だしの酸味と香りが強く出ており、甘みもよく出ている。醤油濃度は薄め。わさびや七味唐辛子等の刺激物は用意されていない。そのためか少し単調さも感じ、蕎麦の麺とこのつゆだけでは退屈に感じてしまうかもしれない。具があることを前提とする味である。
その具である紅生姜入り揚げ玉は、量は十分だが味や香りのキレが今一つ弱いように感じた。もう少し強い存在感が欲しい。ワカメはたくさん入っている。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ冷しそば |
EANコード | 4 903088 016542 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ 名代富士そば冷したぬきそば |
謳い文句 | あなたのおそばに 特製 紅生姜揚げ玉付き |
調理方法 | 熱湯5分水さらし |
質量 | Net141/麺72g |
熱量 | 316kcal (1323kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(わかめ・ねぎ)、後入れかやく(紅生姜入り揚げ玉) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要(+水さらし) |
麺 | 2.5mmの扁平で縮れ無し、表面は荒く輪郭は明確、突っ張った舌触り、リアルな蕎麦 |
汁・ソース | 透明感がある、魚介だしの酸味と香りが強い、甘さもある、醤油濃度は薄く刺激なし |
具・その他 | 揚げ玉は意外に味香りのキレが控えめ、わかめは大量、派手さはないが存在感大の品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/07/19 |
賞味期限 | 2023/11/22 |
入手方法 | 2023/06/08 ライフ |
税込購入価格 | 257 JPY |