No.7300は青森県土産販売、青天の霹靂 塩ラーメン。この会社は昔No.6391で紹介した長尾中華そばの販売者でもある。製造はどちらも八郎めん。八郎めんは最近東北圏のご当地ラーメンの製造者としてよく聞く名であり、麺の出来もここ数年でだいぶ進化していると認識している。名前通り青森の高級米「晴天の霹靂」の米粉を麺に混ぜ込んでいるのが特徴。購入価格も税抜300円と高額。
だが、製品を見ても全然高級さを感じない。デザインは凡庸で、素材もありふれたPPフィルム。TOPVALUやCGCなどのマークが付いていて一個50円で売られていても全然違和感が無いだろう。この安っぽい外観に300円は払いたくない。
食べてみて、即席麺は見た目で判断してはアカンと改めて自らを戒めたよ。麺もスープも穏やかで口当たりが優しいが、その上でどちらも大地にズッシリと根を下ろしたようにドッシリとした芯の強さを持っており、至極頼りになる存在である。評価は★3.5点。
しっかし・だからこそ、この安っぽい外観はいただけないなあ。中身の良さを全然アピールできていない。決して金ピカで派手なグラフィックが似合うとは思わないが、良い素材を使って丁寧に仕上げてきた、地道な努力が滲み出るような表現をして欲しい。それだけの中身は備わっているのだから。ああ勿体無い。
ちなみに麺は青天の霹靂だからかどうかは判らないが、米粉混ぜ込み麺特有のしっとりしたキメの細かさがあり、微粒子感覚。スープは惜しみなくしじみエキスを突っ込んだ感があるが、嫌味になっていないのが良。
麺は2mmの角断面。キメが細かくしっとりとした繊細な舌触りを持っており、これは米粉を混ぜた効果だと思う。細いので力強さとか重量感はないが、適度な粘りと歯応えがあり、弱々しさは感じない。しなやかな麺である。
スープは淡い色で、僅かにとろっとした柔らかな舌触り。しじみの香りがとても強く出ているが、嫌味は無く自然。辛い刺激は無い。うま味は複雑で、隙間がない印象。味の重心が低いというか、安定感があり、本質的な力強さを感じる。なので濃い味の肉や水っぽい野菜を入れても負けることの無い、懐の深さを感じる。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 964868 111819 |
会社名 | 青森県土産販売 |
製品名 | 青天の霹靂 塩ラーメン (製造は八郎めん) |
謳い文句 | 青森県産しじみ使用 青森県産米「青天の霹靂」の米粉を使用した 低温ミスト熟成乾燥 |
調理方法 | ゆで4.5分 |
質量 | Net120/麺80g |
熱量 | 355kcal (1486kJ) |
Na | ~g(食塩相当量8.0g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの角断面、しっとり繊細な舌触りは米粉の効果、重量感は無いが弱々しくはない |
汁・ソース | 淡い色で僅かなとろみ、しじみの強い香りは嫌味無し、旨味は複雑、安定感がある味 |
具・その他 | 穏やかだが、どんな具をいれてもブレない芯の強い味、外観が安っぽいのが勿体無い |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2023/05/31 |
賞味期限 | 2023/08/22 |
入手方法 | 2023/03/22 A-Factory |
税込購入価格 | 324 JPY |