No.7295は日清食品、完全メシ 豚辛ラ王 油そば。完全メシは様々な栄養素を満遍なく摂取できるという機能性を特徴とする新しいブランドで、カップ麺だけではんくカップ飯、シリアル、スムージー、冷凍食品等の広範な製品群で構成される。一方で本製品はラ王ブランドも兼務しており、健康配慮型の製品だけど味はラ王クオリティだよ、ちゃんとしているよと訴えている。
油そばというとギトギトした油に過剰な塩、調味料を惜しみなくドバドバ入れた濃い味で、寿命を削る覚悟で食べるいかにも健康に悪そうな食べ物のイメージがある。なのにこの製品は食べても九割の管理栄養士さんがニコニコ微笑んで見守ってくれるのだ。現代人の福音たるか?
食べてみて、栄養の事は一旦棚に上げて単にカップ麺の味だけを評価するならば、深みに欠け雑味というか混ぜ物が多い印象で、これだと200円以下が妥当かな(今回の品は税込430円で購入)、というのが正直な感想。まあ、この雑味こそが栄養成分そのものなのだろう。この製品をラ王の仲間と呼ぶのには抵抗があるが、幸い嫌悪するような要素は無い。
もちろんこの製品を買う人は単にカップ麺としてだけではなく、多彩な栄養素をこれ一食で賄える点に惹かれたからだろうから、税込購入価格430円-200円(私の食品としての評価)=230円分が健康のための費用ということになる。少し微妙なところだなあ、継続して買う気には今一つなれないかな。
ただ一般的なカップ麺同様、製造時から半年間は常温で保管できて、食べる時は暖かいという特質を考えると、非常食・保存食としての用途がありそうだ。病気や災害で買い物が出来ない時に、きちんと栄養が確保できるということは強い安心感につながる。
新しい価値観の基に作られた製品だから、きっともっと新しい活かし方が出てくる可能性もあるな。将来性に期待する!
麺は3mmの扁平断面で、輪郭はやや曖昧で、表面は少し荒れている。ズッシリとした重量感があり、脆さは感じない。混ぜ物が多い印象で、歯応えに摩擦を伴うような雑味がある。硬めだが、曲げに対する反発力が弱く、やや鈍重な食感。
スープは醤油ベースで、ちょい辛ぐらいの刺激があり、僅かに豚臭さが感じられる。しかし全体的に深みに欠け、余計な味や香りが味わいの邪魔をするようなもどかしさを感じた。
チップ状の豚肉は味や香り、歯応えの手応えが希薄。キャベツは量が多く歯応えも明快で効果的。
味や食感だけに関して言えば、雑味が多く間接的で、ラ王というブランド名に相応しいとは言えす、値段は200円以下が妥当だろう。ただ、必要な栄養素を満遍なく摂取できるという機能性に大きな価値を見いだすなら、十分に存在価値がある。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ汁なし麺 |
EANコード | 4 902105 963227 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 完全メシ 豚辛ラ王 油そば |
謳い文句 | 豚のウマみ直撃! 栄養バランスを考えるのがめんどくさい人に! これ一つで栄養とおいしさの完全バランス! 管理栄養士9割推奨 |
調理方法 | 熱湯5分お湯切り |
質量 | Net121/麺90g |
熱量 | 466kcal(1951kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.0g) |
付属品 | 液体シープ、粉末スープ、かやく(味付豚肉・キャベツ)、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 3mmの扁平、輪郭は曖昧で表面は粗い、重量感が大、混ぜ物が多い印象で雑味がある |
汁・ソース | 醤油基調でちょい辛の刺激、僅かな豚臭さ、深みに欠け余計な味や香りがもどかしい |
具・その他 | 豚肉は手応え希薄、キャベツは高価的、食事として今一つだが栄養補給の機能が主役 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/05/25 |
賞味期限 | 2023/07/10 |
入手方法 | 2023/04/19 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 430 JPY |