No.7294はイオン、トップバリュ 韓国風超辛口汁なし炒め麺。製造は日清食品。2022年11月に数量限定で販売されたが、ウチの近所の店舗では春頃にはもう姿を消していた。No.7274で姉妹品のトップバリュ 韓国風超辛口海鮮ちゃんぽんを紹介している。
プライベートブランド品なのに二食入で税抜298円。結構お高い値付けである。さらにトッピングとして豚バラ肉とキャベツを各50g用意し、味付けして炒めるよう要求している。用意できない場合についての言及はない。「お好みに応じて」ではなく命令・義務なのだ!作るのは勿論、後片付けも面倒臭そうだなあ。当然こっちも金額や手間に見合うだけの食体験を期待する。
食べてみて、味の評価だけならば悪くない。質感は良いし、麺とソースのバランスもとれている。超辛口というのはオーバーだなあと思うが、唐辛子の刺激が全体を引き締めて緊張感がある製品になっている。誰かが作ってくれて後片付けもお任せで済むなら「なかなか良い製品ですねぇ。」と結論付けられるだろう。まあその場合は即席も本格調理も関係無いが。
しかし。一食当たり約150円の即席麺で、まず事前調達した豚バラとキャベツを油で炒め塩胡椒で味を調え、麺を五分ゆでたら約50mlのお湯を残して湯切りをし、添付の液体と粉末スープと炒めた肉キャベツを入れて中火で30秒炒める、これでやっと完成だ。そして食べた後には鍋や食器だけでなく油でギトギトに汚れたフライパンも洗わなければならない。
この金額と手間に見合うだけの食体験を得られたかといえば、迷わず否であると答える。この製品は分類上「即席袋めん」の範疇に入るのだが、わたしはこれを「即席」だとは認めたくないぞ。食べた印象は悪くないとはいえ、これは別途用意した豚バラとキャベツのトッピングにかなりの部分を依存しており、もしこれが無かったら寂しい食事になるだろう。
この印象は姉妹品の韓国風超辛口海鮮ちゃんぽんの時とほぼ同様である(こちらは事前にシーフードミックス100gを用意するが、麺とともにゆでるため事前にフライパンで炒める工程は無い)。製品企画の見直しが必要なのでは?
麺は4mmの扁平断面で、輪郭はやや曖昧。水分をたっぷり含んだような重量感がありしっとりしていて、もちもちした粘りもある。ただその分歯応えは鈍めで落ち着いている。生麺に近く、強い味のスープをきちんと受け止めきれている麺である。
スープはチーズのクリーミーな乳臭さと強い辛さが際立っている。パッケージには辛さレベルが最大の5と表示されているが、それほどの超激辛だとは感じなかった(私の感覚では3程度)。うま味は十分で、強く自己主張する味だが嫌な癖はない。僅かなパセリも効果的。
しかし、チーズと唐辛子を強調させるとみんな類型的な味になってしまい、類似の製品と大差が無くなってしまうように感じた。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 4 549414 276312 (2p:276305) |
会社名 | イオン |
製品名 | トップバリュ 韓国風超辛口汁なし炒め麺 (二食入、製造は日清食品) |
謳い文句 | 数量限定 お家で楽しむ激辛メニュー 唐辛子の辛さとチーズのコク |
調理方法 | ゆで5分お湯切り炒め |
質量 | Net109/麺90g |
熱量 | 383kcal (1604kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要(50ml残す) |
麺 | 4mmの扁平、輪郭は曖昧、重量感大、もちもちした粘り、歯応えは鈍重、生麺に近い |
汁・ソース | 乳臭さと辛さが強い、でも超辛口ではない、旨味は十分、強く主張するが嫌味はない |
具・その他 | PB品としては高価で肉野菜を用意し、作る手間も後片付けも大変、即席とは言えない |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/05/24 |
賞味期限 | 2023/07/14 |
入手方法 | 2022/12/20 グルメシティ |
税込購入価格 | 322 JPY / 2p |