No.7188は岩手県の釜石振興開発、うにらーめん。製造は秋田の八郎めん。ウニを用いた即席麺は最近だとカップヌードルリッチで贅沢濃厚うにクリームというのがあった(No.6437)。さらにウチのデータベースを製品名と謳い文句で検索したら他にも数件ヒットしたが、みな「ほんとうにおいしい」「ふつうに旨い」なんてのばかりで、素材としてウニを用いた製品の試食は今回が二食目である。
(追記:片仮名のウニで再度検索したら2003年のNo.2652でエースコック「デパ地下物産展 小樽風ウニ入りしょうゆ味」という製品を食べていた)
▲カップヌードルリッチ 贅沢濃厚うにクリーム
(2019年)うに=紺色+金色なのか?
ウニは使いこなしが難しそうな具材であり、期待よりも不安の方が上回る。カップヌードルの場合も恐る恐る控えめに使っていた印象で、決してリッチな気持ちにはならなかった。今回は結構な高額製品(税込383円)なのでどう攻めてくるのかな?
食べてみて、カップヌードルの場合よりも「ウニ」という素材にきちんと真正面から向かい合って作り上げたように感じられた。カップ麺の場合はウニらしさの表現を具に託すことができるが、今回の品は具無しの袋麺なのでスープが勝負となる。その結果は癖や嫌味の無い、自然で上品な味に仕上がっていた。もちろん都会の安い寿司に乗っているようなミョウバン臭さもない。
ただウニの主張は決して強くなく、プ~ンと磯の香りが漂うわけでもなく、またウニせんべいのような作り物っぽい味や匂いもしない。なので人を選ぶような生臭さも皆無である。基本は白湯(ぱいたん)やホタテのうまみと白胡椒の刺激がひしめきあうスープの影にひっそりとウニが潜んでいるような構図。予備知識無しで食べたらウニの存在を指摘できない人も多いだろう(自分を含む)。
だがスープ自体は適切に塩分を効かせたしっかりした味である。麺を食べ切った後に残ったスープをすすって香りを鼻に抜くと、ウニがこっちへ近付いて来る気がする・・・実に繊細な感覚で、高額製品ならではの贅沢な嗜みといえよう。そしてここにご飯をいれたらとても素敵な世界が現れるだろうなあ、と想像できる。(手持ちのご飯が無く実現できなかったのが残念)
麺は幅3.5mの扁平形状で、指定の六分茹でだと柔らかめ。表面にぬめりがあり輪郭はソフトで、舌触りは穏やかだが、重量感や存在感がとても強い。うにの殻が練り込まれているそうだが、特に意識することはなかった。
スープは淡い色でとろみがありる。ウニの香りや臭みはわざとらしさがなく控えめで、もう少し主張してもいいぐらい。麺を湯切りすることもあり雑味が少なくクリアな印象。知らずに食べたらただの白湯味だと思うだろう。それよりも付属の白胡椒が見た目以上に強く効くので一度に全部は入れない方がよい。
それでもうま味の出し方は自然で、派手さは無いけれども強い味であり、たくさん具を入れても負けないスープである。麺を食べた後にご飯を入れたくなる味。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 580340 930091 |
会社名 | 釜石振興開発 |
製品名 | うにらーめん (製造は八郎めん) |
謳い文句 | 全てが一線を画すこだわりの一杯 三陸産うに殻パウダー練り込み麺 うにペーストスープ使用。 |
調理方法 | ゆで6分分離調理 |
質量 | Net121/麺80g |
熱量 | 356kcal (1491kJ) |
Na | ~g(食塩相当量6.6g) |
付属品 | 液体スープ、ホワイトペッパー |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 3.5mmの扁平断面、表面にぬめりがあり輪郭はソフト、重量感大、うにの匂いはしない |
汁・ソース | 淡い色でとろみあり、ウニの匂いは控えめで白湯スープ的うまみ、自然だが芯の強い味 |
具・その他 | 胡椒の刺激は強い、味の薄い具を入れたい、最後にご飯を入れるといい雑炊になりそう |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2022/12/09 |
賞味期限 | 2023/03/20 |
入手方法 | 2022/10/17 PASAR守谷上り線 |
税込購入価格 | 383 JPY |