No.7179はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 肉汁うどんの逸品。凄麺史上で初めてのうどんである。蕎麦であれば(姉妹ブランドの手織里庵も含めて)結構たくさんの実施例があるのだが、太いノンフライのうどんでしっとりした食感や湯戻りの均一性等を確保するのはとても難しいことなのだろう。フタの調理例写真を見るとかなりの幅広麺だが厚さは薄そうで、このへんは生タイプ麺や揚げ麺には敵わない、他社を含んだノンフライカップ麺うどんの限界があるようだ。
先ほどヤマダイのサイトを覗いたら凄麺ではないがノンフライの「手織里うどんカップ けんちんうどん」という新製品が出ており、今回の品と技術的基盤を共用するのだな、と推測する。
食べてみて、どっしり落ち着いた安定感がある製品に仕上がっている。重心が低く地に足が着いている感じ。麺とつゆと具が同じベクトルで揃っており、突出する部分も無くバランスが良い。
あと最初この製品の名を見た際、何故肉うどんではなく肉「汁」うどんなのだろう?と疑問に思ったが、確かに肉うどんと名乗るほどには肉が主張していない。食べてみて納得した。
凄麺初のうどん麺はパッケージの写真通り幅広(膨潤後5mm+)である反面薄く、扁平率(縦横比)は25-30%ぐらいか。うどんというよりはきしめんに近い舌触り。待ち時間5分で湯戻しは完璧であり、硬かったり麺同士が引っ付いたまま残る部分は無かった。
太くて密度が高そうな麺であり、「ここに麺があるぞ!」という存在感がとても強いのだが、反面箸ですくい上げる際にズッシリとした手応え、重さを感じてしまう。表面も滑らかなため塗り箸を使うと滑って落ちてしまいそうになり、慌てて箸を掴む指の力を増さざるを得ず、食のリズムが乱れる。
(生のうどん麺ではあまりこのように感じないのは、麺の厚みがあるため生地を柔らかくしても剪断や破断の恐れが少なく、箸の挟みこむ力で麺を変形させやすく、結果的に箸が麺にガッツリと喰い込むからだろう)
麺は幅5mmで薄く、きしめんのような超扁平断面。表面は滑らかで縮れは弱く、柔らかめですが輪郭は明快。緻密で重量感があるため滑りやすくて箸ですくい上げにくい。太い麺なのに湯戻りのムラはない。
つゆは透明感がある濃い茶色で、丁寧な和風ダシ。ことさら肉汁を強調することはなく、混ぜ物や雑味の少ないクリアな印象。液体らしく全体的にしっとりとしており、みりんの甘さが強く出ている。辛い刺激は無い。
肉は5cm角くらいで薄く、強い味と生姜の香りが付いており有難味がある。大きなネギは歯応えと香りが効果的。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 903088 015873 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 肉汁うどんの逸品 |
謳い文句 | うどんを極めた 油で揚げてないこだわりのうどん(国内産小麦100%使用) ゆでたての旨さ、再現! |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net103/麺60g |
熱量 | 295kcal (1235kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.3+4.7g) |
付属品 | 液体スープ、かやく1(味付豚肉)、かやく2(ねぎ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅5mmで薄くきしめんみたい、滑らかで輪郭明快、緻密で重量感大、箸から滑り気味 |
汁・ソース | 丁寧な和風だし主体で肉汁は主張しない、雑味が弱い、みりんの甘さ、辛い刺激無し |
具・その他 | 5cm角で薄い肉は濃い味と生姜の香りで存在感大、ネギも効果的、安定感がある製品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2022/11/16 |
賞味期限 | 2023/03/05 |
入手方法 | 2022/09/12 ライフ |
税込購入価格 | 235 JPY |