No.7178は秋田県湯沢市の伊藤漬物本舗、秋田・湯沢 いぶりがっこラーメン。製造はやはり湯沢市の神室(かむろ)のめぐみ。二年ほど前のNo.6805で袋版のいぶりがっこラーメンを紹介しているが、製造は八郎めんで販売がツバサ。今回の製品とは違う。
▲袋版いぶりがっこラーメン(2020年)
今回の品と直接の関係はなさそう
カップの造り等からもしかして今はなき十勝新津製麺を引き継いだ渡辺製麺によるものかと思ったのだが、封を切って中を見ると麺の様子や包装の様式が別物であった。「神室のめぐみ」という製造者には今回初めて接するのだが、調べてみたらカップ版富士宮やきそばの高い方もここの製造によるものらしい。この先大化けするかもしれないし、頭の片隅に記しておこう。
食べてみて、個性的だが派手さは無く丁寧に作られている印象。いぶりがっこの燻蒸臭をこれでもか!と不必要に強調するようなことはなく、自然な味や香りに調律されている。具に肉はないがレトルトのいぶりがっこは歯応えや香りで存在感が高い。
一方でスープには粉末のいぶりがっこパウダーを入れるのだが、これが食べる時には大根おろしを混ぜたようなゴモゴモした食感となり、スープの直接的な味わいや食のリズムを少し阻害する。正直言ってもどかしさも感じ、メリットよりもデメリットの方が強いのではと思った。
税込590円という高価格もあり毎日頻繁に食べるものではない。たま~に食べて、秋田の旅を思い出すのがいいだろう。いぶりがっこを未体験の人にはあまり勧めないが、観光土産としてはアリだと思う。
麺は幅2mmの細い扁平断面で縮れは弱く、重量感は少ない。柔らかめだが表面は滑らかで、また輪郭はハッキリしており、頼りなさは感じない。強く自己主張をする麺ではないが、丁寧に作られていると感じた。
スープは鶏ガラ主体の堅実な醤油味。これにゴモゴモした舌触りのいぶりがっこパウダーが混ざり、まるで大根おろしを入れたようだ。個性的な反面、ちょっと邪魔な印象も受けた。うま味は十分に出ておりマイルドな味で、脂っ気は少なく辛い刺激もない。
レトルトのいぶりがっこはベーコンの香りが付いた沢庵みたい。柔らかめだがしっかりした重量感と歯応えがある。あとやっぱりこの醤油味のスープにはチャーシューが欲しいな。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 969670 032611 |
会社名 | 伊藤漬物本舗 |
製品名 | 秋田・湯沢 いぶりがっこラーメン (製造は神室のめぐみ) |
謳い文句 | 秋田の名産「いぶりがっこ」の風味豊かな醤油ラーメン |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net105/麺50g |
熱量 | 280kcal (1172kJ) |
Na | ~g(食塩相当量6.2g) |
付属品 | 液体スープ、いぶりがっこ、いぶりがっこパウダー、ねぎ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mmの扁平断面、弱縮れで重量感に乏しい、柔らかめだが表面は滑らかで輪郭明快 |
汁・ソース | 鶏ガラ主体のマイルド醤油味、大根おろし風ゴモゴモ食感、旨味は十分、脂っ気無し |
具・その他 | ベーコン臭い沢庵のいぶりがっこは存在感大、高額だが個性的で観光土産として納得 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2022/11/14 |
賞味期限 | 2023/01/28 |
入手方法 | 2022/10/17 PASER守谷上り線 |
税込購入価格 | 590 JPY |