No.7075は日清食品、カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質。この製品の名前を聞いた時、玄人や専門家向けの製品かと早とちりした。これは即席麺に関する情報発信者が試されているのではないか?嫌な製品だなあと。
▲ハナマサのプロ仕様ラーメン(2002年と2008年)
というのもPROはプロフェッショナルのことだと思ったから。かつで肉のハナマサ(商号は花正)からプロ仕様ラーメンなるものが販売されていたし(※)。だがプレスリリースを見るとプロテインのプロなのであった。ハイプロテイン謎肉入りねえ。
※現在同社の即席麺は肉のハナマサブランドだけで、プロ仕様ブランドのラーメンはありません。
本品一食当たりのたんぱく質は15.2g、普通の即席麺で10gを超えるものはあまり無いので確かに多い。機能性食品も減らすだけではなく増やす方向性も選べるのはいいことだね。
食べてみて、普通のカップヌードルと似ているけれども違う。麺もスープも繊細さとか奥行きの深さを感じにくくなり、情報量が減った印象。12bitの分解能が8bitに落ちたようだとでもいうか。だが変な味とか嫌味はしないので決して使い物にならないということはない、というかこれでも十分実用的。具も豊富だし。
一方でプロの語源でもある高たんぱく質をはじめ、低糖質、植物繊維強化等の健康に配慮されたスペックを有しており、中年以上の人にとっては無形の安心感で訴求する。何を優先するかは人によっていろいろ異なるだろうが、私にとっては僅かな味の低下と健康への配慮とでのバランスがほぼ拮抗していて、今回の品には十分な存在価値があると思う。選べるというのはいいことだ。
しかしこれに加えて価格も選択に影響する。税抜希望小売価格は普通版が193円に対してPRO版が206円。この程度の差なら大して気にならないが、普通版はスーパー等で結構値引きされているのが常で実勢価格は128-148円ぐらいか。PRO版はそこまで安くはならないので、少々手を出しにくいと感じるかも。
麺は幅2.5mmで薄い扁平形状。しっとりした口当たりでコシは弱く、重厚さには欠ける。柔らかめだが決して脆くはない。普通版と比べのっぺりとしてやや人工的な食感。
スープは少し濁り感がある醤油味。普通版と比べて味が明確で強い反面、平板で大雑把になった気がする。普通版よりも作り物っぽい感覚が増えた気がするが、嫌味や違和感は感じなかった。
ダイス状の謎肉は普通版よりも密度が高く重厚さが増した印象で、これに加えてさらに豚肉が入っている。海老と卵も色鮮やかで量も十分にあり、カップヌードルらしく具はとても豊富で、この点で期待を裏切らない。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 263600 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 |
謳い文句 | おいしさそのまま たんぱく質15g 糖質50%オフ ハイプロテイン謎肉入り 食物繊維+ビタミンB1たっぷり! |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net74/麺60g |
熱量 | 274kcal (1147kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.1+2.7g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(味付豚ミンチ・味付卵・味付えび・ねぎ・味付豚肉)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2.5mm幅の薄い扁平、しっとりしてコシは弱いが脆くはない、普通版よりやや人工的 |
汁・ソース | 濁り感がある醤油味、普通版と同じ傾向の味だが、比べると明確な反面平板で大雑把 |
具・その他 | 謎肉は密度が高い、他に豚肉卵海老など充実の具、繊細さに欠けるが健康機能は魅力 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/04/23 |
賞味期限 | 2022/07/11 |
入手方法 | 2022/02/09 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 181 JPY |