No.5944は韓国の三養食品、手打麺（またはスタ麺）。ハングル表記だと삼양식품、수타면となる。1999年に登場した製品なのでもう18年間継続して販売されていることであり、長く続いている製品というのはそれなりに根強い支持があるという証なのだろう。

ところで韓国でラーメンといえばほぼ即席麺を指すので、手打ちという言葉にどれほどのリアリティがあるのだろうか？空想上の概念なのでは？という疑問がある。まあ製品名にするぐらいだから良いイメージがあるんだろうけど。ちなみに台湾では維力食品工業が昔から同じ製品名の「手打麵」という製品群を出している。やっぱ「手打」という言葉には職人さんが手間暇掛けて丁寧に麺を作り上げているスペシャルなもの、というイメージが浮かぶんだろうな。

まあ即席麺なんて大量生産の工業製品なんだから、手作業の工程なんてコストや品質の足枷に過ぎず極力排するものだし、手打なんてのは幻想に過ぎないんだけどねとはいえ、日本でも昔から「手打ち風」を標榜する製品は結構あって、気の利いたものは麺の太さを敢えて不揃いにしたり、ランダムな縮れを付けたり、それなりの口上に見合った配慮をしていたりする。でも今回の三養も台湾の維力もそこまでのことはしていなかったな。