No.5904は韓国の三養食品（삼양식품）、チーズブルダック炒め麺。英文Webサイトでの表記はHot Chicken Flavor Ramen Cheese、韓国語では치즈불닭볶음면となるらしい。ブルダックとは辛い鶏という意味で、チーズ味ではないブルダック炒め麺はNo.5601で紹介済み。

唐辛子（カプサイシン）の辛さ度合を測る単位として「スコヴィル値（Scoville Scale、SHU）」というのがある。三養ブルダックシリーズはこの値を開示してあり、本品は2,323SHUだそうな。昔明星食品「すこびる辛麺」の一番辛いやつが1,800SHUだったので、それを大きく上回っている。もっとも、チーズ味ではないブルダック炒め麺は4,404SHUとさらに高く、No.5601の試食でも涙と鼻水、しゃっくりが止まらなかった。そして実は食べた後出るまでのほうが大変で、内臓やお尻のゲートが火事になる。私は決して辛いものは弱い方じゃないんだけどこれには参ったよ。今回食べてみて、チーズの乳臭いマイルドさがあるため最初に一口食べた時点での直接的な刺激は意外に平穏。しかし辛さの絶対量はかなりのものなので、少し時間差を置いて容赦なく体が攻撃されるような状態になる。ただ、しゃっくりは出たものの涙と鼻水は殆ど出なかったし、後日ひどい胃腸やお尻の炎症もなかった。

スコヴィル値2,323対4,404の差か、チーズによる緩衝作用か、チーズ味ではないブルダック炒め麺よりも明らかに角が取れて丸くなった感じになっており、食べる人への門戸が広げられたといえよう。ただその反面ちょっと日和見たような、辛さに徹しきれていない印象もある。国産品との比較では、体感的にペヤング激辛やきそばの方が体には悪そうだなあ。