No.6553は韓国の農心、Soon Veggie Ramyun。輸出仕様であり裏面の説明書きは英語と中国語の併記。韓国では「순」ラーメンという名前である。순は「スン」と読み、純粋という意味。なので英語名のSoonは直ぐにという意味ではなく、単純に韓国語の読みを当てはめたものだ。繁体字中国語圏では純拉麵という名で売られている。
畜肉由来原材料を一切使用しておらず、HALALおよびThe Vegan Societyの認証を取得している製品である。宣伝文句によると「100%野菜でできたピュアでさっぱりとした味」らしいが、はたして私のような肉好き人間が受け容れることができる味なのだろうか?ちと不安でもある。
製品のスペックを確認していたら、エネルギーの数値が480kcalと即席麺としてはかなり高いことに気が付いた。ナトリウム量も1,840mgで塩分相当量に換算すると4.67g、これも決して低い値ではない。
私は脳内で勝手にヴィーガン=健康志向=ダイエット、といった結び付けをしていたのだが、必ずしもヴィーガン向け食品が低カロリーや減塩製品という訳ではないみたい。ヴィーガンは健康志向というよりも、殺生をしないという倫理・宗教的な意味合いの方が強いのかな。動機は人によっていろいろ違うんだろうけど。
食べてみて、味に不足感はナシ!畜肉要素抜きである故の物足りなさは一切感じなかった。まあ正確に言うならば明確な「うまいっ!」という部分は無いのだが、しっかりした麺と唐辛子の刺激のサポートによってほぼ退屈しない味に仕上がっていた、ということである。
麺は韓国製袋麺の文法通りに丸断面で太く、もっちりと粘る歯応え。ジャガイモの澱粉がたくさん添加されている感じの食感。存在感が高い麺で量も多い。
スープはやや濁り感がある茶色で結構唐辛子の刺激がある。辛いのが苦手な人だったら遠慮したくなるレベル。野菜のうま味、というのはよく判らなかったけれど、うま味は潤沢に出ている。化学調味料不使用製品によくある貧弱さや、野菜味のラーメンでありがちな青臭さや不自然さは全くない。スープに脂っぽさはなくスッキリした喉越し。ただ油で揚げた麺であることもあって、貧弱な印象は受けなかった。
具としてチョイサム(Choy sum、別名菜心/サイシン)という青菜が入っており、小松菜かほうれん草みたいな味と香りで結構存在感がある。
「ヴィーガン向けとしては」という枕詞抜きで普通に食べられるラーメンである。必ずしも健康原理主義ではないからこそ、脂分(エネルギー)や塩分を使うべきところにはきちんと使っており、これが物足りなさを感じさせない理由なんだろうな、と思った。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 801043 022705 |
会社名 | 農心 Nongshim 농심 |
製品名 | Soon Veggie Ramyun 純ラーメン 순라면 |
謳い文句 | No Meat |
調理方法 | ゆで4.5分 |
質量 | Net112g |
熱量 | 480kcal (2010kJ) |
Na | 1.84g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・チョイサム) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 太い丸断面、じゃがいも澱粉の粘りがありもっちりした舌触り、韓国袋麺の文法通り |
汁・ソース | 畜肉不使用の野菜味だが旨味に不足感は無く青臭さも無い、唐辛子の刺激は結構強い |
具・その他 | 具のチョイサムは小松菜風で存在感が大、ヴィーガン向け製品だが普通に食べられる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/11/15 |
賞味期限 | 2019/10/30 |
入手方法 | 2019/07/18 Brisbane (Australia) |
税込購入価格 | 1.2 AUD (≒91 JPY) |