No.6533はスペインのGallo、Nissin Soba Teriyaki。Galloは1946年創業のパスタを扱う会社。でもここがどうしてNissin Sobaなの?
日清食品の欧州事業はドイツに本拠地を置き、ハンガリーで集中生産されるが、スペイン市場に関してだけは自前の流通販売網を持たずに2014年以降このGallo社と提携する戦略を採っている。このため欧州では結構認知されてきたNissin Sobaにパスタの老舗企業のロゴが鎮座ましましている訳である。ちなみにGallo NissinのWebサイトは日本からのアクセスを弾いているようだ。あくまで提携はスペイン国内だけの話ってことで、国外へ拡散するとブランドイメージも混乱しちゃうからね。
なお現在のところ、Galloとの提携範囲は焼そばに限定されておりラーメン系は扱っていない。汁ありの麺はまだイタリアでは受け容れられにくく、採算の見込みが立たないということか?あるいはGalloが汁物系の製品を扱うのを拒絶しているのか?
ちなみに調理は日本の袋焼そばと同様フライパンで炒めるもの。欧州に限らず海外の袋焼そば(汁なし麺を含む)の殆どは鍋で麺を茹でた後に湯切りしてソースと和えて作るものであり、フライパンでの調理を要求する製品は珍しい。私の知る限り他の例は欧州NestléのMaggi Fusian Yakisobaシリーズぐらいだ(これはNissin Sobaを真似たという見方もできるが)。
食べてみて、日本人でも素直に食べられる味。確かにウスターソースの香りや酸味は無いのだが、甘めで醤油ベースの味は焼そば麺とよく合っていた。
麺は細く、ベトつかずにサラッとした口当り。反面ちょっと水気が足りなくバサバサした部分も残ってしまった。指定された水の量は250mlで日本の袋焼そばよりも多めなのだが、麺の吸水性が高いのか炒めていて割と早く水気が無くなってしまう。心持ち水の量を多めにした方がいいかもしれない。それ以外の歯応えとか香り等は可も無し不可も無しといったところで日本の焼そば麺の水準には達している。量は多い。
ソースは上記の通り違和感を持たないで食べられる味。焼き鳥をイメージさせるような匂いがある。甘めで醤油っぽい香りが強い反面、酸味や辛い刺激が弱いのでちょっと散漫な印象もある。味そのものは結構強いので、野菜を入れるのが前提だと思われる。
ここで大失敗をやらかしてしまったのだが、かやくとして大量の乾燥ネギが入っていたのに、今回の調理では入れ忘れて調理して食べてしまった。これがあったら刺激不足の印象が一気に好転する可能性がある。なので評価点はネギが入っていることを想像して★0.5点分を加えてある。
国名 | スペイン |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 8 410069 014672 |
会社名 | Gallo |
製品名 | Nissin Soba Teriyaki |
謳い文句 | |
調理方法 | 水気がなくなるまで炒める |
質量 | Net110g |
熱量 | 474kcal (1985kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量3.4g) |
付属品 | 液体ソース、かやく(ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細くて大量、ベトつかない反面湯戻りしきれない部分が残る、食感や香りは日本水準 |
汁・ソース | 甘めの醤油味、濃くて強い味、日本的なうま味、ウスターソースの酸味や刺激は無い |
具・その他 | 野菜を入れたい、具の乾燥ネギを入れ忘れたがこれがあれば刺激も満たされるだろう |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/10/19 |
賞味期限 | 2019/10/31 |
入手方法 | 2019/05/27 Motril(Spain) |
税込購入価格 | 1.05 EUR (≒129 JPY) |