No.6532はドイツの日清食品、Cup Noodles Nouilles Japonaises Saveur Bœuf SUKIYAKI。No.6530で紹介した海老の浜焼き味と同様フランス市場限定のカップヌードルで、製造国はハンガリー。今回の品は牛すき焼き味。
すき焼きといっても地方や家庭によって作り方に大きな差異があるようで、我が家では鍋の一種として野菜とともに肉をグツグツ煮込む関東式であった。しかし二十歳になる頃に煮込まず「焼く」すき焼きが関西にあると聞き、食べてみたらあまりの違いに愕然としたもの。丁度即席麺は地域によって売られている製品が全然違う!という事実に気付いた頃の話だね。
で、関西風すき焼きを初めて食べた瞬間に違和感200%が発生し、「こんなんすき焼きじゃないやいっ!」と思ったのだが、冷静に考えてみたら自分の食べ慣れたすき焼きは全然「焼いて」いないことに気が付いた。う~ん、もしかして間違っていたのは僕の方かもしれない。嗚呼、なんて俺の視野は狭かったのだろう・・・こうしてまた一歩大人の階段を上っていったのだ。(但し、自分ですき焼きを作るならば今でも絶対に関東風)
食べてみて、すき焼き濃度は10%以下といったところか(意味不明)。過度な、いやちょっとでもすき焼きへの期待をしてはいけない。まして最後の〆に入れるうどんのようなものを想像することなどは禁物。甘めの醤油味で僅かな牛肉風味付きラーメンである。
麺は細めの扁平断面で柔らかめ。あまり情緒性がなく事務的な印象で、No.6530海老の浜焼き味と同じ麺のように思える。
スープは濁り感がある甘めの醤油味。脂っ気は無くアッサリしていて素っ気ない。少なくともすき焼きの割下とはかなり違う味である。
具として挽肉のような繊維質の茶色い物体が麺を覆うべく大量に入っているのだが、肉ではなく大豆蛋白質でだった。食べてみても期待した分落胆も大きい。噛締めても肉汁ではなくスープの味を濃くしたような味が染み出るだけで面白くない。
期待や先入観を持たずに食べればそう嫌な味がするわけでもなく「こんなもんか。」で済む程度の質感は持っているんだけどね。
| 国名 | ドイツ |
| ジャンル | カップラーメン |
| EANコード | 8 712429 176403 |
| 会社名 | Nissin Foods Germany |
| 製品名 | Cup Noodles Nouilles Japonaises Saveur Bœuf SUKIYAKI(フランス市場向け、製造はハンガリー) |
| 謳い文句 | |
| 調理方法 | 熱湯3分 |
| 質量 | Net/67g |
| 熱量 | 359kcal (1510kJ) |
| Na | 〜g(食塩相当量4.59g) |
| 付属品 | なし。粉末スープ、かやく(大豆蛋白質・人参・ネギ・ゴマ)は混込済 |
| ノンフライ麺 | × |
| 汁なし麺 | × |
| 麺 | 細めの扁平角断面、柔らかめでコシは弱い、日本のカップヌードルに似た部分がある |
| 汁・ソース | 甘めの醤油味、牛肉の香りは弱い、脂っ気がなくアッサリ物足りない、辛い刺激なし |
| 具・その他 | 大量の茶色い繊維質の具は肉ではなく味付大豆蛋白質、すき焼を期待するとガッカリ |
| 総合評価 | ★★2 |
| 試食日 | 2019/10/18 |
| 賞味期限 | 2019/06/30 |
| 入手方法 | 2019/08/03 Ueda特派員様よりいただく |
| 税込購入価格 |


