No.6417は中国の统一企业、巧面館 藤椒牛肉面。藤椒(たんじゃお téng jiāo)とは四川省で採れる香り豊かな山椒の一種で冬山椒とも呼ばれるらしい。フタの調理例写真にある、枝付きで緑の丸い粒々が藤椒なんだな。まあ四川省ということから痺れ系の刺激は覚悟しなきゃならんだろうな。
ウチの庭にもショボい山椒の木が自生しており、葉っぱを摘んでパーンと叩くと少しはそれらしい匂いが漂ってくる。でも花が咲いたり実が成ったりはしないので残念(雌株なのかな?)。まあウチの山椒は背が低くて野良猫が小便をひっかけているかもしれないから料理に使うのはちょっと躊躇してしまうのだが。
パッケージの調理例写真(丼)の上には上品なイラストが描かれており、きっとおじさんが手作業で藤椒を摘んでいる図だね。山の急斜面で栽培されているようだし、雲の絵が下にあるから結構標高が高い場所だと思われる。おじさんの後ろにあるピンク色の花は何だろう?
「四川省、ピンク、花」で画像検索してみると桃の花がたくさん引っ掛かった。同じ場所で栽培されるものなのか?桃の花が咲く時期と藤椒の収穫期に整合性はあるか?疑問はたくさん湧いてくるけれど、海外製品はパッケージを眺めているだけでいろいろな想像が出来るから面白い。
食べてみて、痺れる刺激が体を襲う。ゲホッゲホッ。体の神経を太く鈍い針でグリグリ擦られるかのようだ。花椒系の辛さであり「これが藤椒かあ~!」というのは判らなかった。唐辛子系の辛さも強いが、この部分は激辛という程ではない。あと何となく柚子胡椒を溶いたような印象も受けた。
麺は細い角断面で華奢な食感。長手方向への伸びが大きい。スープは藤椒と唐辛子の刺激以外は薄口醤油のビーフ味で、中国製品としてはコッテリではなくアッサリしている。うま味は強く、化学調味料的。チップ状の牛肉は味が濃いというか塩辛い。
コッテリ系ではないので一般的な中国製品とは少し味のバランスが異なるように感じるが、どちらにしても日本人の味覚には全然馴染まないだろうと思う。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 925303 793050 |
会社名 | 统一企业 |
製品名 | 巧面館 藤椒牛肉面 |
謳い文句 | |
調理方法 | 作り方記載無し |
質量 | Net105/麺85g |
熱量 | 486kcal (2033kJ) |
Na(麺具+汁) | 2.157g(食塩相当量4.1g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(牛肉・赤ピーマン・ねぎ)、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面、気泡感があり軽い食感、軸方向への弾力感が強くやや頼りなさを感じる |
汁・ソース | 痺れる刺激が強烈で唐辛子の辛さもある、アッサリした薄口醤油味、うま味は人工的 |
具・その他 | チップ状の牛肉は濃い味が付いている、日本人の嗜好にはまず合わないであろう味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/02/16 |
賞味期限 | 2019/03/18 |
入手方法 | 2018/10/16 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |