No.6232は中国の今麦郎面品、老爸厨房 一菜一面 青椒肉丝浇头面。お父さんの台所、チンジャオローストッピング麺てな感じの意味かな。今麦郎面品という会社の概要についてはNo.6208刀削宽面 红烧牛肉味の記事を参照されたし。この一菜一面シリーズの姉妹品、番茄鸡蛋浇头面をNo.5755で紹介している。
カップの側面には誇らしく「真空冷冻技术」と書かれており、フリーズドライ技術を駆使している自信が滲み出ている。日本のカップ麺ならフリーズドライなんてカップヌードルの時から普通にあるじゃん、と思うのだがこの老爸厨房シリーズは具だけではなくスープを含む、麺以外のすべてを固めてしまったのが特徴的。こんなカップ麺は日本じゃまだ無いよな?
カップ麺でなければフリーズドライの味噌汁とかおかず、それもかつ丼など歯応えのある食材が日本でも実用化されているので、即席麺の具やスープにこの技術が応用されるのは必然だともいえる。
麺に関しては今は亡き横山製麺工場の八ちゃんブランドが数多くのフリーズドライ麺の製品を出していたのだが、残念ながら2006年に廃業。その後中華麺のフリーズドライ製品は見たことが無い。(にゅうめんならアマノフーズから出ている)
ちなみに金ちゃんの徳島製粉も1983年に自前の生産設備を作ってフリーズドライ麺の製品を販売したのだが、1989年にこの領域から撤退した。コスト的に厳しくて採算に乗らなかったのではないか?と推測するし、横山製麺工場も平成以降はコンビニに向けて販路拡大をした、ほぼフリーズドライ麺一本味打法だったので経営は苦しかったんだろうなあ。
食べてみて、具のリアリティに驚く。牛肉は柔らかく、また胃袋と思われる硬い部位も入っている。ピーマンもジューシー。この体験はなかなか楽しめる。
しかし、麺とスープが凡庸で惜しい!麺は気泡感がある大昔のカップ麺に近いような食感、スープは薄めで脂っ気や刺激も無く方向感に欠ける味・・・この具に対抗できるような質感を麺とスープが持っていたらかなりの競争力を備えられそうなんだが。
んで、それは企画次第で簡単に実現出来ることだとも思われる。そういう意味で中国製品を含む即席麺の未来には、まだまだ発展性があるように感じたな。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 921555 524848 |
会社名 | 今麦郎面品 |
製品名 | 老爸厨房 一菜一面 青椒肉丝浇头面 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net97/麺82.5g |
熱量 | 446kcal (1866kJ) |
Na | 2.053g |
付属品 | FDスープ(かやく(牛肉・ピーマン・赤ピーマン)入り)、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 縮れが強い扁平断面、気泡感があり軽い食感、やや古風で華奢な印象がある |
汁・ソース | 薄味で醤油濃度も低い、塩分の足りないだし汁的、脂っ気無し、唐辛子の刺激が強い |
具・その他 | 牛肉の赤身は柔らかく胃袋も入っている、ピーマンはジューシー、具に未来を感じる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/05/20 |
賞味期限 | 2018/09/15 |
入手方法 | 2018/03/26 Ren様よりいただく |
税込購入価格 |