No.6088は東洋水産、Maruchan QTTA　Tonkotsuラーメン。No.5990 Sho-yuラーメンの姉妹品。

前回（No.6087）のBlogで、販路が限定された製品やプライベートブランド製品は肩の力が抜けているような出来だと書いたが、このQTTAはその対極で、日清カップヌードルの牙城を切り崩すというギラギラした野望が強く感じられる（個人の感想です）。複雑な形状や構造でコストが掛かっていそうなカップ、「マルちゃん」を敢えてアルファベットで表記していることなど、東洋水産社内で数多くの反対意見と闘い、承認や決済を勝ち取って発売に漕ぎつけたんだろうな～と思うだよ。カップの質感はとても良い。樹脂の平滑度は高いしメタリック調のプリントも滑らかでブリリアント！実使用においても断熱性能が良くライバルを上回る出来だといえるね。（材料がプラだからエコじゃないと怒る環境原理主義者もいるかもしれんが）

でも写真を撮っていて気が付いたのだが、フタがショボい。材質が艶消しでコシの弱い薄い紙だからかどうしてもシワが写りやすいのだ。上の写真は影が消えるようレフ板を当てて撮影し、後処理で影の部分を明るくする修正をかけているのだけれど、波打ったり折れ目がついたりするのを取りきれない。

まあ店舗で縦型カップは側面だけを見せて陳列されることが多いのでフタにはあまりコストを掛けないものけれど、このQTTAの場合はカップ側の出来が良いためにひときわ落差が大きく感じられるのだよ。食べてみて、No.5990 Sho-Yuとは印象が結構違う。あちらは縦型醤油味カップ麺の新しい価値観を探究しているように感じられたのだが、この豚骨味は比較的類型的で保守的。一概に新しい味が正義だという訳じゃあないけれど、カップやブランド名表記の斬新さと整合を取るには、もうちょい中身も新しさを感じさせる冒険的な要素が欲しいと思っただよ。