No.7621はインドネシアのWingsfood、Mie Sedaap Baked Tanpa Digoreng Mi Instan Goreng。ノンフライ麺のインドネシア風焼そば(実際は焼かない)。No.7558で姉妹品の汁ありラーメンを紹介している。
今回の品の購入価格は2,500IDR(約26円、姉妹品も同様)。同じ店で同社やIndomieで揚げ麺の売れ筋製品は大体3,000IDRかそれ以上であり、これらより二割ほど安い。どうもインドネシアではノンフライの即席めん=高級という価値観は無いようだ。或いは売れ行きが芳しくないので安売りしているのかもしれない(同国に希望小売価格の表示は無い)。
食べてみて、スッキリして身軽なミーゴレン。言い換えると少し手応えに欠けるというか、物足りなさを感じる。古風ともいえるノンフライ麺なのでどうしても力感に欠ける部分があるのだが、ソースはこれを補うのではなく麺と同様に脱力志向なので、製品の方向性は明確である。
まあ、パッケージのグラフィックや肌触りが通常版のSedaapとは全く違うアッサリ上品なものであることから、味の方向性も大きく異なることは予想できていた。中身を正確に表している誠実なデザインだといえる。
ただ、一般的な「即席」ミーゴレンとはかなり異なるとはいえ、店舗で出されるミーゴレンにはむしろ近いといえる。
麺は2mmの角断面で、表面は少しザラついている。湯戻りは問題ないが、全体的に突っ張ったような食感で、しなやかさや潤いに欠ける。ノンフライ麺らしく曖昧さがなく、舌触りや歯応えは明確。しっかり自己主張する反面、ソースとの馴染みにはやや無頓着な印象。ほうれん草を混ぜ込み薄い緑色をしているが、特に味や香りで意識することはない。
ソースは甘めで、調味油の存在が強く、製品全体として揚げ麺と同等の力感がある。醤油ダレっぽい香ばしさは弱く、しつこくない。これらの要素が相まって、日本のノンフライの焼そばに近い印象を持った。適度な唐辛子の刺激やニンニク臭があり、退屈はしない。なお、調味油の黒い部分が固くてなかなか出てこず、またとても混ぜにくい。
ふりかけの揚げ玉は結構硬くカリカリした歯応えで、わかめっぽい海藻の香りがして効果的。やや単調な味なので、何か具を入れたいところだ。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 998866 623988 |
会社名 | Wingsfood |
製品名 | Mie Sedaap Baked Tanpa Digoreng Mi Instan Goreng |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分お湯切り |
質量 | 内容量87g |
熱量 | 340kcal(1,424kJ) |
Na | 0.68g |
付属品 | 粉末ソース、調味油、チリパウダー、ふりかけ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 2mmの角断面、ザラつく表面、突っ張る食感で歯応え明確、ソースとの馴染みは今一 |
汁・ソース | 甘いが醤油ダレっぽさは弱い、力感はあるがしつこくない、唐辛子とニンニクの刺激 |
具・その他 | 揚げ玉は海草の香りと硬い歯応え、一般的な即席ミーゴレンとは少し距離がある印象 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/10/30 |
賞味期限 | 2025/01/26 |
入手方法 | 2024/07/05 Indomaret (Indonesia) |
税込購入価格 | 2,500 IDR (≒26 JPY) |