No.7618はインドネシアのMayora Indah、Bakmi Mewah Sambal Matah。鶏肉のレトルト具材が付いた汁なし麺。製品名を直訳すると生チリソース付き豪華麺、てな感じかな?
Mayora Indahはウチで初めて扱う会社。膨大な数のビスケットや飲料などのブランドを擁する反面、即席麺の占める比率は僅か。またジャカルタにおける市場占有率もあまり高くはなさそうで、このBakmi製品は大きな店舗でしか見掛けなかった(2024年)。購入価格は10,500IDR(約107円)と一般的な即席麺の三倍ぐらいしたが、レトルト具材が付いていることを考慮すると決して高いとは思わない。
食べてみて、レトルト具材の存在感が抜群で、高い品質感と個性を備えていた。日本円にして百円近辺という価格は十分に納得できる。30円程度の一般的なインドネシア製即席麺とは明確に格が違うものとして棲み分けできる。
鶏肉は一番大きなものでも小指の先ぐらいしかない端材だが、数が多く入っているために一口ほおばる毎に欠片も含まれてきて、高い満足感を得られるのだ。勿論レトルトの具で大きな肉塊がゴロンと入っているのも強いインパクトがあるが、安いクズ肉をたくさん集めるのも悪くない。やはりレトルトに含まれる肉は、一度脱水したものを湯戻しするものとは全然質感が違うもの。
またレトルト具の煮汁も味の質感を上げる効果がある。トロトロに溶けかかった玉ねぎや乾燥させてない香辛料も、料理としてのリアリティを格上げしてくれる。
この細かなクズ肉をたくさん詰めたレトルト具はNo.7614のMie Sedaap Tastyでも見られたもので、インドネシアの即席麺に見出した「良いなあ!」と思う点である。日本即席麺もどこかでやってくれないかな?
麺は幅3mmで薄い扁平断面で、輪郭は明確だが表面に少しザラツキ感がある。ゆで時間は二分と短いが、しっとりした潤いがあり、安っぽさは感じない。また結構な重量感があり、頼りなさも感じない。ただ歯応えは単調で情緒に欠ける。
ソースはベースとなる粉末はうま味とニンニク臭がとても強い。これだけだと薄っぺらい味なのだが、レトルトの具が本格的に調理された深みのあるドラマチックなもので、この製品の価値を引き上げている。
鶏肉は小さな欠片だが量は十分。ドロドロに溶けかかった玉ねぎも味の隙間を埋める役割を果たしている。唐辛子がたくさん入っているが、激辛ではなくまろやかで心地良い程度の刺激。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 996001 520406 |
会社名 | Mayora Indah |
製品名 | Bakmi Mewah Sambal Matah |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分お湯切り |
質量 | 内容量139g |
熱量 | 560kcal(2,345kJ) |
Na | 1.77g |
付属品 | 粉末ソース、レトルト具(鶏肉・玉ねぎ・唐辛子入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 3mmの強扁平、輪郭は明確で表面にザラつき、ゆで二分だが潤いがあり重量感もある |
汁・ソース | 粉末ソースは旨味とニンニク臭が強く貧弱だが、レトルトの煮汁に深みがありリアル |
具・その他 | 辛さは程々でしっとり、鶏肉は小さな欠片が沢山、有難味が大、価格以上の満足感有 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/10/26 |
賞味期限 | 2025/01/31 |
入手方法 | 2024/07/04 Grand Lucky (Indonesia) |
税込購入価格 | 10,200 IDR (≒104 JPY) |