No.7597はサンポー食品、三宝だし本家 博多ごぼう天うどん。1984年に発売されたごぼう天うどんのブランドリニューアル品、とのこと。なんだか随分とお上品で高級そうなパッケージデザインになったものだなあ、隔世の感を禁じ得ないよ。
▲左二つは製造時期不明、右端は2002年
左端(厚紙のフタ)は注意アイコンが無く昭和モノかも?
というのも、同社の歴代のごぼう天うどんのパッケージははお世辞にも上品とか洗練という言葉からはかけ離れたものであり、むしろ泥臭く魂に訴えかけるようなエモーショナルな文字が眼に飛び込んでくるのが特徴だった。
一方で関東育ちの私に柔らかいうどん+ごぼうの天ぷらという甘美な世界を教えてくれたのも歴代の本製品達であり、密かに感謝の念を抱いているのだ。
食べてみて、ブラシーボ効果か?パッケージが上品になったことに伴って、中身も高級になったような気がする。もしくは高級になったのではなく、大人しく消極的になったのかもしれない。
まあ昔から澄んだ淡い色のスープは刺々しさがないものだったし、うまみが過剰な印象も引き継いでいる。かき揚げのごぼう天は衣が主で、ごぼうの存在は強くない。但し後入れ指示になったので、歯応えを楽しむ要素が増えた。まあ製品全体で見ると大きな路線変更はないように思え、正常進化といっていいだろう。
麺は幅5mmの扁平断面で、表面が僅かにぬめるような感覚があり、輪郭はシャープではない。気泡感があり、弾力性のある歯応え。油臭さや気になるような匂いは無く、健康的なうどんの麺という感じである。どん兵衛と赤いきつねで比較すると、赤いきつねに近い印象を持った。
スープは透明感がある淡い琥珀色で、醤油濃度は薄い。甘めで、ダシは潤沢に出ており、軽い焦げ臭いような匂いが心地良い。粉末のハンディは殆ど感じない。ごく僅かに七味唐辛子の刺激を感じる。
後乗せの天ぷらは薄いごぼう入りで、衣のパリパリした歯応えと香ばしさが最後まで持続する。 カマボコも入っている。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 901773 101641 |
会社名 | サンポー食品 |
製品名 | 三宝だし本家 博多ごぼう天うどん |
謳い文句 | あといれ天ぷら いりこ、鰹節、昆布、焼きあごを効かせたこだわりの出汁 九州 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | 内容量88g/麺60g |
熱量 | 411kcal(1,721kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+3.0g) |
付属品 | 粉末スープ(かまぼこ・ねぎ入り)、ごぼう天ぷら |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 5mmの扁平、表面が滑るような感覚で輪郭は緩い、気泡感があり弾力感がある歯応え |
汁・ソース | 透明な淡い琥珀色、醤油濃度薄し、甘めでダシは潤沢、軽い焦げ臭さ、僅かな唐辛子 |
具・その他 | 後乗せ天ぷらは衣がバリバリの歯応えでゴボウは薄い、リニューアルで上品になった |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/09/13 |
賞味期限 | 2024/10/25 |
入手方法 | 2024/05/19 yodomashi.com |
税込購入価格 | 256 JPY |