No.7559 ヤマダイ ニュータッチ凄拉麺 もっちり極太麺とコク醤油ダレの油そば

No.7559はヤマダイ、ニュータッチ凄拉麺 もっちり極太麺とコク醤油ダレの油そば。茨城を中心に店舗を展開するスーパー、カスミの専売品。No.7549で姉妹品のなめらかな中細麺と焼豚入りコク醤油ラーメンを紹介している。

ヤマダイの看板製品である凄麺をもじったような凄拉麺という製品名であり、麺はノンフライ。価格は税抜228円で凄麺(希望小売価格255円)の実勢価格より少し安い程度。

今回の品は湯切りをする汁なし麺。現行の凄麺汁なし麺は名古屋及び広島という特定地域に紐付た製品である。一方で今回の品は特定の場所に関係しない全国区的なものである。万人に愛される普遍的な味なのか、それとも没個性な味なのか?

食べてみて、麺もタレもしっかりした品質感があり、取り敢えず誰にも安っぽいとは言わせないだけの実力がある。しかしどこを向いているのか・何をしたいのか、どうにも顔が見えずに匿名的な印象を受けるのだ。

凄麺の汁なし麺は地名を表に出して独特の癖や個性を打ち出しているのに対し、今回の品は高い品質感の先に何があるのかが示唆されていない。また別途凄麺を超える存在にはしないという強い意図も伺える。

例えるなら、高偏差値の大学院を首席で卒業したまではいいが、本人はその後何をしたいのかが全く白紙のような状態。獲得した資格や権利を基にさあ俺はこれを実現させてやるぞ!という野望や意志がなく、未だモラトリアム状態にある若者のようだ。

こう書くと私がこの製品を否定してるようだが、そうではない。素材としての資質は良いので、このまま食べても多くの人にとって程々の満足は出来ると思う。だがそれだけでは勿体ない。

そしてここへ色を付ける、舵をとって方向性を与えるのは食べる人の役割であり面白さである。具や薬味を入れて油を垂らす等、カスタマイズのためのベースとして良いと思う。そうすれば凄麺にはない地方の味だって創り出すことができるだろうし。

麺は幅4mmの扁平断面。輪郭や表面は鋭くなく小麦粉が固まって出来た麺であることを意識させる。どっしりした重量感がある。歯応えはややモッサリした鈍い印象だが、汁なし麺としての存在感があって良い。まさに凄麺相当の品質感を持っている。

ソースはニンニクの匂いが突出した醤油味。ギラギラした油っぽさはなく、サッパリしている。うま味は強く、しっかりした味。ごま油の香りがするが辛さは弱い。ただ、装飾的な華やかさとかヒネリのような意外性が無く、個性を封印しているような印象を受けた。

比較的単調な味なので、具は量も種類もっと欲しい。ふりかけの乾燥ニンニクとネギは大量で、香りが効果的。素材の品質が良く、もっといろいろできる可能性があるのに、敢えて程々に留めているように感じた。

国名 日本
ジャンル カップ汁なし麺
EANコード 4 903088 016757
会社名 ヤマダイ
製品名 ニュータッチ凄拉麺 もっちり極太麺とコク醤油ダレの油そば (カスミ専売品)
謳い文句
調理方法 熱湯5分お湯切り
質量 内容量106g/麺72g
熱量 383kcal(1,604kJ)
Na ~g(食塩相当量3.0g)
付属品 液体ソース、かやく(味付豚肉・メンマ・ナルト)、ふりかけ(ねぎ・にんにく)
ノンフライ麺
湯切り
幅4mmの扁平、鋭さはなく重量感大、小麦粉を固めたような鈍い噛切り感、凄麺品質
汁・ソース ニンニク臭が強いサッパリした醤油味、旨味は強く辛さは弱い、装飾的要素が少ない
具・その他 具は物足りない、素材の質感は良いが単調で遊びのない味なので具や薬味を足したい
総合評価 ★★★3
試食日 2024/07/27
賞味期限 2024/09/25
入手方法 2024/06/29 happachanよりいただく
税込購入価格 (246 JPY)