No.7558はインドネシアのPT Karunia Alam Segar、Wingsfood Mie Sedaap Baked Tanpa Digoreng Rasa Soto。Sedaapはインドネシアで二番手の即席麺ブランド。Baked Tanpa Digorengは揚げずに焼いたという意味で、低カロリーのノンフライ麺であることを指す。
この製品はNo.7553で紹介したLemoniloと製品の実現手段が酷似している印象で、対抗品に見える。Lemoniloが即席麺を販売したのは2017年。対して今回の品は2023年の発売。だが実売価格は今回のSedaapは半額程度。大企業には敵わないか?
食べてみて、やはりNo.7553のLemoniloと基本的性格がよく似ている印象を受けた。どちらもノンフライ麺なので揚げ物の香ばしさがなくインドネシアの即席麺らしさは皆無。かといって日本のノンフライ麺と比べると少しぎこちなさを感じ、麺がスープと融合しきれていない印象。そしてどちらも麺の素っ気なさを補うためにスープは結構力強いのが共通している。
今回の品については鶏のうま味がしっかり出ており、ニンニクがガツンと効いて、油もたっぷり使われている。味や香りの手数が多くて万華鏡のようにカラフルなのだ。それもそのはず、スープや調味油などの小袋が五つも付いている(Lemoniloは三包)。
またLemoniloは麺をゆでた後に湯切りを行ない別途熱湯でスープを溶くのに対し、今回のSedaapはゆで汁でスープを溶くので作るのが楽だ。そして購入価格がNo.7553のLemoniloは6,900IDR(約70円)に対して今回のSedaapは2,500IDR(約26円)。う~ん、勝負はあったかな・・・
と思うのだが、現時点での売場の専有面積を見る限り両社は拮抗している。インドネシアのノンフライ袋麺ウォーズ、今後も動向を注視してゆきたい。
麺は2mm強の角断面で、表面はやや粗い。ノンフライなので気泡感はなく、緻密で落ち着いた食感。細い割に重量感がある。ターメリックとほうれん草が練り込んであるそうだが、それらしい匂いは検知できなかった。ゆでる際に麺がほぐれにくいのが欠点。
スープは透明感が残る薄い茶色で、ニンニクの香りが強い。鶏のうま味がよく出ており、結構油っぽい力感もある。全体的に華やかで香ばしい匂いが出ていて、またピリ辛程度の唐辛子の刺激があり、賑やかで退屈しない味である。
オレンジの葉を揚げたふりかけが付いている。香りは弱いが、日本の天かすみたいで効果的。コヤパウダーも香ばしい。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 998866 623995 |
会社名 | PT Karunia Alam Segar |
製品名 | Wingsfood Mie Sedaap Baked Tanpa Digoreng Rasa Soto |
謳い文句 | Dobuat Dengao Bayam & Kunyit |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | 内容量76g |
熱量 | 270kcal(1,130kJ) |
Na | 0.97g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、チリパウダー、コヤパウダー、ふりかけ(揚げオレンジの葉) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の角断面、表面がやや粗いノンフライ、緻密で落ち着いた食感、重量感もある |
汁・ソース | 透明感が残る薄茶色、ニンニク臭が強、堅実な鶏の旨味と油の力強さ、唐辛子の刺激 |
具・その他 | ふりかけは歯応え良好、麺は無愛想だがスープは雄弁、Lemoniloと酷似だが半額以下 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/07/25 |
賞味期限 | 2024/11/19 |
入手方法 | 2024/07/05 Indomaret (Indonesia) |
税込購入価格 | 2,500 IDR (≒26 JPY) |