No.7553はインドネシアのPT Lemonilo Indonesia Sahat、Lemonilo Mie Instan Kuah Rasa Ayam Bawang、オニオンチキン味。ウチで初めて紹介する会社。2016年に創業し、翌年に即席麺事業へ参入とのことで、私が前回インドネシアへ行った2014年にはまだ存在していなかった。
ノンフライ麺による健康志向を売りにしている。スープはゆで汁ではなく別途熱湯を用いて溶き、麺は湯切りを行なう本格志向。同国でこの面倒臭さが受け入れられるか疑問だが、製品は潤沢に出回っていた。今回の品の購入価格は6,900 IDR(約70円)、同国の一般的袋麺の約二倍。
食べてみて、油臭さのないノンフライ麺はインドネシアらしさが皆無なのだが、スープは適度な力感や刺激があって退屈しないし南国っぽさを感じられる。化学調味料不使用のハンディは感じられなかった。
ノンフライ麺にはほうれん草が練り込んであるそうだが全然感知できなかった。またLemoniloという製品名からレモン果汁を使っているのかと予想したが、そうではなかった。
揚げ麺の大手IndomieやSedaapとは全然違う個性を持っており、こういう世界もあるのか、と感心した。初めて食べる会社の製品は好奇心を刺激して楽しいね。
麺は2mm強の角断面。灰色がかっているので見た目はまるで日本蕎麦みたいだが、香りは小麦粉である。ほうれん草粉末を練りこんでいるが特に匂いはしない。輪郭はやや曖昧で、小麦粉の粒子を感じるような粗い舌触りで、歯応えも鈍め。重量感は結構ある。ノンフライなので油臭さはなく、インドネシアの即席麺らしくない。
スープは透明感のある茶色。健康志向の製品だが、結構油っぽい力強さがある。玉ねぎの香りも個性的で、鶏のうまみや塩分もしっかり出ている。唐辛子の辛さは程々で、加えて胡椒の刺激もある。レモニロといっても柑橘系の香りはしない。適度に南国っぽさ、エスニックっぽさが出ており積極的に自己主張をする味で、好ましいバランスだと感じた。
スープがしっかりしている味なので、多少味の濃い具をいれても大丈夫だろう。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 997222 130191 |
会社名 | PT Lemonilo Indonesia Sahat |
製品名 | Lemonilo Mie Instan Kuah Rasa Ayam Bawang (Onion Chicken) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分分離調理 |
質量 | 内容量60g |
熱量 | 230kcal(963kJ) |
Na | 1.24g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、チリパウダー |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 2mm強正方のノンフライ、輪郭や歯応えは曖昧、重量感大、インドネシアらしくない |
汁・ソース | 透明感のある茶色、油っぽい力感、玉ねぎの匂い、鶏ダシや塩分は潤沢、辛さは程々 |
具・その他 | バランス良、自己主張する味なので具は選ばない、麺は国籍不明だがスープは南国系 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/07/18 |
賞味期限 | 2024/09/11 |
入手方法 | 2024/07/05 Indomaret (Indonesia) |
税込購入価格 | 6,900 IDR (≒70 JPY) |