No.7504はファミリーマートと日清食品、ファミマル 背脂風中華そば。ファミマルには「醤油」という名の付くカップ麺がないため今回は中華そばを選んだ。ヌードルでもラーメンでもない中華そばという名前に何かの主張がありそうだ。なおJANコードの業者項は日清食品で、今回の品は下関工場製(神奈川で購入)。
税抜購入価格は158円で、前回のローソンとほぼ同じ。それ以前に連続して紹介したスーパー系プライベートブランド品の108円とは明らかに価格帯が違う。やはりコンビニ系は便利さの代償としてちょっと割高だね。しかし前回のローソンは高い価格を納得させる内容を備えていたので、今回のファミマルにも期待する。
食べてみて、少し高めの価格に見合った内容を持っていると感じた。さらに縦型カップの醬油味といえば「ヌードル」の範疇に収まる製品が殆どの中、今回の製品は「ラーメン」と呼ぶのが相応しい内容になっており、これは傑出した個性であると思う。
特に麺が違う。一般的なヌードルは薄くて幅広の扁平断面形状であるのに対し、本製品はアスペクト比が1に近い正方断面で縮れが弱く、湯戻しに通常より長い四分を要する。だがその分凝縮感のある舌触りと明瞭な歯応えを実現している。スープも他のプライベートブランド品と比べて、味空間が広いように感じられた。癖は強くないのに、別添の調味油が深みを与えている。
具も個性的で、肉ではなく大豆蛋白質のニセ肉入りなのだが、歯応えと味付けが巧みでリアルな肉に対し殆ど見劣りせず効果的。エビが入っていないのは前回のローソンと同様だが、このために類型的なヌードルっぽさから脱却し、ラーメンの領域に足を踏み入れているともいえる。反面背脂の粒は作り物っぽく不自然で、試みや意欲が空しく空回りしているように感じた。
前回のローソンと同様、少し高いけれども敢えて選ばれるだけの理由をきちんと有している製品だと思う。
麺は2mmの正方形断面。縮れが弱く、表面は少しザラついており、一本一本が独立しているかのような印象。縦型カップでありがちなヌードルっぽい麺ではなく、ラーメンの麺である。湯戻しは四分で、しっかりした存在感がある。
スープは濁りのある茶色で、やや味噌っぽいざらつき感がある。味の要素は複雑だが、突出した部分はない。うま味は強く、やや後を引く印象がある。一方で類型的なヌードルのスープとは違う奥行きや広がりのようなものを感じた。
背脂は作り物っぽく、リアルなギラギラした脂っぽさではない。肉を模した大豆蛋白質のチップがたくさん入っており、言われなければ本物の肉と間違えそうで、有難味を感じる。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 274279 |
会社名 | ファミリーマート/日清食品 |
製品名 | ファミマル 背脂風中華そば |
謳い文句 | Shoyu Ramen with Rich Pork Lard |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | 内容量74g/麺60g |
熱量 | 333kcal (1,394kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+3.1g) |
付属品 | 香味油。粉末スープ、かやく(大豆たん白加工品・ラード加工品・なると・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの弱ちぢれ正方断面、湯戻し四分でしっかり感、ヌードルではなくラーメンの麺 |
汁・ソース | 濁りのある茶色でザラつき感、味の要素が複雑、旨味が後を引く感じ、背脂は作為的 |
具・その他 | 肉を模した大豆蛋白質は意外に出来が良い、エビは無い、値段に見合った価値はある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/04/24 |
賞味期限 | 2024/08/15 |
入手方法 | 2024/03/26 ファミリーマート |
税込購入価格 | 170 JPY |