No.7487は東洋水産、マルちゃん 麺づくり 青唐辛子うま塩味。発売は今年の3月18日。ウチが発売されてからひと月も経っていない製品の試食記を上げるなんて最近では滅多に無いこと。前回と前々回の日清麺職人柚子しお・マルちゃん麺づくり鶏だし塩の試食計画と本製品の発売のタイミングとが偶然合い、これに便乗することとした。
麺づくりには前回に紹介した鶏だし塩という確固たるレギュラー商品があるので、同じ塩味である今回の品は共喰いを避けるため一回作ったらそれでオシマイの期間限定品だと思われ、この機会を逃すと二度と逢えないものなのだろう。即席麺は一期一会、これも何かの縁だと思いつつ最初で最後の試食を行った。
食べてみて、素直で純朴な鶏だし塩(前回試食紹介したレギュラー品)に対し、今回の品はグッとお洒落になって皮肉や嫌味を言うようになった麺づくり、という感じ。田舎者が都会の絵の具に染まってしまったようなものか。
都会化するのは決して悪いことではない。青唐辛子の程良い刺激は退屈を吹き飛ばし、鶏の肉団子は既存の麺づくり(日清麺職人も同様)に欠落していた、麺を食べるためのターボ推進力となる実用的な具材である。
だが、その麺だけは今までと変わらぬままでいて、麺づくりとしての矜持を保っている。レギュラー品の鶏だし塩という帰る家があるからこそ、少しお洒落で弾けることが出来るというものだ。都会の虚しさに疲弊したら戻っておいでと母が言う、そんな家族のような関係性を連想させるような今回の試食であった。
麺は幅2mm強の扁平断面で、表面は滑らか。もちもちした粘りがあり、太さの割に存在感が大きい。前回の麺づくり鶏だし塩と同様に、少しネチャッとした鈍めの噛み心地で、スッキリした日清麺職人とは対照的である。
スープは色と濁りが鶏だし塩よりも強い。赤唐辛子の鋭い辛さとは違う、全体を覆うような青唐辛子の刺激で、緊張感がある。うま味は強く、ここに癖のあるニンニクやフライドオニオンの香りが重なる。鶏だし塩よりも装飾的な要素が増えたように感じた。
鶏肉団子は長辺2cmぐらいのが五個入っており、ややパサついているものの十分な有難味がある。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 377416 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 麺づくり 青唐辛子うま塩味 |
謳い文句 | 香り立ちスープ×つるつる麺 ノンフライ細麺 辛いものが苦手な方はご注意ください。 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | 内容量86g/麺65g |
熱量 | 329kcal (1,377kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.6+4.1g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(味付鶏肉だんご・フライドオニオン・ねぎ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の扁平、滑らかでもちもちした粘り、存在感大、ネチャッとした鈍い噛み心地 |
汁・ソース | 鋭くないが全体を覆う青唐辛子の刺激、ニンニクと揚げ玉ねぎの匂い、装飾的要素大 |
具・その他 | 鶏肉団子はややパサつくが有難味は大、標準品より垢抜けてお洒落になった麺づくり |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/04/01 |
賞味期限 | 2024/09/06 |
入手方法 | 2024/03/18 クリエイトSD |
税込購入価格 | 127 JPY |