No.7460は台湾の味丹企業、双響泡 日式雞白湯麵。双響泡は麺が二個(合計90g)入っている大盛りカップ麺シリーズで、日本のスーパーカップやデカうま、ごつ盛り辺りに相当するもの。
▲ハウス食品 王風麺(1983年モノ)
白湯スープの名を日本に広めた立役者
ポーク基調で、豚骨ラーメンのうまかっちゃんにも通じる味
今回の品は「日本式」の鶏パイタンスープ味ラーメンなのだが、正直私は日本と中国・台湾の白湯スープの違いを判っていない。私が白湯スープという味に初めて触れたのは1979年に発売されたハウス食品の王風麺であり、これが自分にとって白湯味の原器・出発点なのだ。王風麺は私の大好物だったので、今でも両の瞳を閉じりゃ、うま味や香りが鼻孔の中に蘇ってくるようだ。
食べてみて、私が白湯スープに持っているアッサリ・スッキリした印象と比べ、この製品は鶏の油の匂いによる明確な癖がある。そしてこれは日本では味わったことがない感覚であり、僅かだが抵抗がある。なので製品名の「日式」という部分には「何故?」という気持ちが湧く。
だが実際は花椒の明確な刺激が鶏の油の匂いを覆って目立たなくしてくれるため、さほど嫌味には感じない。しかし花椒も中華料理の香辛料であり、この部分も「日式」だとは言えない。まあ、あくまで台湾の人が持つ「日式」のイメージなのだろう。パッケージの不思議なイラストを含めて。
麺は幅2.5mmの扁平断面で、輪郭は明確。若干の気泡感があり、脆くはないが、ちょっと安っぽくて軽めの麺質。小さめの麺が二個入っているが、合わせると日本の大盛りカップ麺とほぼ同じ90gあり、十分にお腹を満たすことが出来る。
スープは乳白色で、オレンジ色の油が表面を覆う。日本式の鶏白湯スープだそうだが、日本のラーメンには無い鶏の臭みがある。これを花椒の痺れる刺激が覆い隠して、あまり気にはならない。うま味は強く、隙間の無い味だが、ややしつこさを感じる。
具はキャベツとネギだけで、麺の量が多いこともあり、ちょっと寂しい。
国名 | 台湾 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 710110 235327 |
会社名 | 味丹企業 |
製品名 | 双響泡 日式雞白湯麵 |
謳い文句 | 2塊麺 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量107g |
熱量 | 508kcal (2127kJ) |
Na | 2.226g |
付属品 | 粉末スープ(キャベツ・ヤングコーン入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2.5mmの扁平、輪郭は明確、若干の気泡感、脆くはないが安っぽくて軽い、量は多い |
汁・ソース | 乳白色で赤い油が浮く、日本の白湯にはない鶏油の臭みを花椒が隠す、隙間のない味 |
具・その他 | 具は寂しい、ややしつこい味で、日本式という名なのに日本人には違和感を感じる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/02/23 |
賞味期限 | 2024/03/08 |
入手方法 | 2023/11/02 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 30 TWD (≒140 JPY) |