No.7338はマルタイ、棒冷やし中華。今年の二月に数量限定で発番された製品。
黄色い袋でお馴染みのマルタイ棒ラーメンには冷し中華の作り方が載っているが(時期によっては省略されているものもある)、この場合は砂糖と醤油と酢を別途用意する必要があり、即席とは言い難い障壁となっていた。実際私は普通の棒ラーメンで冷し中華を作った経験がない。
▲普通の棒ラーメンで冷し中華を作る説明書き
(かなり昔の袋)
今回の品は冷し中華専用スープによりこうした手間が省かれて、私のようなズボラな人間にとっては作る際の敷居がうんと下げられている。更に、麺を冷やさずに卵黄を載せる釜玉風アレンジも提案されており、棒ラーメンとは違う魅力をアピールしているではないか。
食べてみて、とてもマイルドな冷し中華。酸味が尖っておらず優しい刺激で、うま味も豊かで醤油味としては中抜け感が少ない。作る手間として粉末スープを水で溶く工程があるが、これぐらいならば許容できる。麺を水で冷やして引き締めるため,いつもの棒ラーメンの麺よりも存在感がある印象。
一方で釜玉風アレンジで作ると、麺は湯切りするだけで水で冷やさないため融和的。これに卵黄のコッテリ感とマイルドな酸味のスープがうまく合っており、冷し中華とは全然違う魅力を持っていた。一つの製品が明確な二面性を持っており、そのどちらも好印象である。二食入りであることとの相乗効果が見込めるね。
麺は2mmの正方断面で、輪郭にはやや曖昧さがあるが、小麦粉がみっちり詰まったような感じで、細い割には存在感が大きい。水に晒して引き締めたせいか、いつもの汁ありのマルタイよりも力強さを感じ、別物の印象がある。
スープは粉末を溶いたためか、刺すような酸味がなく刺激が程々で、マイルドで優しい舌触り。僅かに胡椒の刺激がある。うま味もわざとらしさがなく必要十分で、ただ甘酸っぱいだけのような中抜け感がない。粉末スープの良さが出ている。
マルタイの普通の棒ラーメンは冷し中華も作れると謳っているが、別途砂糖や醤油、酢を用意する必要があり、今回の製品はそのような手間がないので、とても気楽に作れるのがありがたい。
釜玉風アレンジもでも作ってみた。麺の茹で時間は冷し中華より一分短い三分。麺は湯切りをするだけで、水に晒す必要がない。そのたか、冷し中華よりも優しい舌触り。スープは卵黄が加わることでさらにマイルドになり、醤油味の冷し中華に見られる甘酸っぱい刺々しさは完全に消え去る。ふんわりと囲まれるようなうまみが出ている。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋冷し中華 |
EANコード | 4 902702 010591 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 棒冷やし中華 (二食入) |
謳い文句 | 数量限定 甘酸っぱいしょうゆ味 夏の風味 冷やし中華、はじめました ノンフライ麺 |
調理方法 | ゆで4分水さらし/ゆで3分お湯切り |
質量 | Net169/麺73x2g |
熱量 | 297kcal (1243kJ) |
Na | ~g(食塩相当量4.4g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ (棒状乾燥麺) |
湯切り | 要 |
麺 | 2mmの正方断面、いつもの棒ラーメンよりも存在感が強い、冷さない釜玉だと融和的 |
汁・ソース | 尖った酸味がなくマイルドで抑制的、旨味は豊かで中抜け感がない、軽い胡椒の刺激 |
具・その他 | 製作は簡単、冷し中華と釜玉風はかなり異なる二面性があり、二食入りで両方試せる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/08/18 |
賞味期限 | 2023/10/13 |
入手方法 | 2023/03/24 サンドラッグ |
税込購入価格 | 159 JPY / 2p |