No.7327は中国の颐海国际控股、海底捞 旨辛牛肉粉。英語表記はYiHai International Holdings、Haidilao Spicy Beef Noodles。じゃがいも澱粉の春雨で牛肉味。
近年海外の即席麺を日本へ導入する動きが盛んになり、日本語化されたパッケージを目にすることも増えてきて有難い。ようやく日本も鎖国状態を止めて開国したようなもの、といっても今まで日本が海外製品を拒絶していた訳ではなく海外勢が遠慮していただけなのだが。
今回の品も日本向けに「旨辛牛肉スープ春雨」という製品名表記があり、作り方の説明や原材料・栄養成分表記も日本の流儀に則っている。
食べてみて、これは結構なガチ中華、ガチ四川料理の味である。日本人に迎合しようとする気がまるで無いみたい。うま味が潤沢に出ていて全方位的に隙間がなく重厚な味が好きだ、なんて人はこの製品を選択肢から外す方がいい。
体内へ花椒と唐辛子と塩をダイレクトに注入されるような感覚の反面、うま味は化学調味料を大量にぶちまけたような感じで強烈だが薄い。食べていると修行をしているような気分になる。この感覚が想像できない人にはお勧めしない。だが、下手な迎合やおもてなしを排した味は、本気で海外の食べ物を探求したい人にとってとても楽しい体験になるだろう。
春雨麺とは別に、幅9mmの湯葉が入っているのが面白い。あと、一点だけ豪華な部分があり、レトルトの牛肉塊(約4x3x2cm)は修行の後のご褒美ともいえるものである。
麺は2mmの角断面。表面は滑らかで、無色透明でキラキラ輝く。しなやかで柔らかいが、強い粘りがある。でも噛み切りにくさはなく食べやすい。味や香りに癖は無く、見た目よりも量は多い。
スープは濃い赤茶色。花椒の鋭い刺激と塩分が強く攻撃的な味で、典型的な四川料理風。反面重厚さとか深みは弱い。うま味も化学調味料を大量に入れたような感じで、ちょっと単調さを感じる。生姜とニンニクの香りがする。
具は大きくて柔らかい牛肉の塊がとても印象的。細かな野菜が沢山入っていて、口の中がザラザラする。また薄い帯のような湯葉が入っているが、あまり有難味は感じない。日本人の味覚に合う味だとは言い難いが、物珍しさや面白さを十分に感じられる製品である。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップ春雨 |
EANコード | 6 971284 201206 |
会社名 | 颐海国际控股 |
製品名 | 海底捞 旨辛牛肉粉 |
謳い文句 | Haidilao Spicy Beef Noodles 旨辛牛肉スープ春雨 深味×辛味×旨味の三重奏 |
調理方法 | 熱湯4〜5分 |
質量 | Net91/麺42g |
熱量 | 375kcal (1413kJ) |
Na | ~g(食塩相当量7.4g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、レトルト具(牛肉)、かやく(湯葉・チンゲン菜・白ごま・トウモロコシ・ねぎ)、フォーク |
ノンフライ麺 | ○ (じゃがいも澱粉) |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの角断面、無色透明に輝き柔らかい、強い粘りがあるが食べやすい、癖のない味 |
汁・ソース | 濃い赤茶色、花椒と塩分が強く攻撃的、旨味は化学調味料的、生姜とニンニクの匂い |
具・その他 | 牛肉の塊が存在感大、細かな野菜、日本人の感覚には合わないが、ガチの四川料理風 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/07/31 |
賞味期限 | 2023/08/28 |
入手方法 | 2023/03/22 JTTストア |
税込購入価格 | 370 JPY |