No.7303は中国の商丘市同福食品、掌记 咸蛋黄拌面。塩漬け卵黄味の汁なし麺。右下に「越南风味」とあるからベトナム風だね。商丘市は北京の南、上海の北西でどちらからもほぼ等距離にある。中国における即席麺のメジャーブランドというには至らず、地方の雑多な企業という印象。製品群を見ても中国国内外の有名製品と似たテイスト(外見上)のものが多い。
同社製品を採り上げるのは今回が三度目で、過去二製品は丼お湯入れで湯戻しするタイプだったのに対し、この品は鍋でゆでて作るもの。作る直前まで従来作った品と同じだと思っていたが、すんでのところで気付いて事なきを得た。作り方の説明書きも、実際の麺も酷似しているので分り難い。
食べてみて、麺もソースも重たい印象。よく言えば落ち着きがあり重厚なのだが、実際はむしろ鈍重とかモッサリしている感じで元気とか快活という言葉は浮かんでこない。
それでも今までに食べた同社の他製品と比べて麺をゆでて湯戻しするため、気泡感はほぼ無くなり反応速度(?)が速くなったような印象。とはいっても根っからの鈍重さを綺麗サッパリ吹き飛ばすまでには至らず、大同小異といったところか。
今回はベトナム風塩漬け卵黄味ということで、結構コッテリした味付け。原材料名には「咸鴨蛋黄」とあるので鴨の塩漬け卵黄だね。普段食べる卵の黄身と比べてしつこくまとわりつくような感覚がある。
今まで食べた同社製品もザリガニ味、カニの卵味など日本の即席麺では見ないものが多く、美味しいかどうかはさて置き、とても興味深い。
麺は3mmの太めの丸断面で、穏やかな口当たり。やや硬めで重量感がある。歯応えはどんよりとして鈍く、軽快さに欠ける。この会社の製品では珍しく鍋でゆでて作るため、比較的気泡感が少なく滑らかではあるが、鈍重な食感であることに変わりはない。
ソースは蛋白質系のコッテリした印象で、ちょっと重たい食感。味や香りの手数は多く、隙間の無い味である。でもなんだか混ぜ物が多いというか、雑味が多いようにも感じた。唐辛子の辛い刺激が適度にあり、退屈はしない。
全体的に華やかさに欠け単調なので、サッパリ系の具を入れるとバランスが取れるだろう。
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 6 951454 403289 |
会社名 | 商丘市同福食品 |
製品名 | 掌记 咸蛋黄拌面 |
謳い文句 | 越南風味 |
調理方法 | ゆで4分お湯切り |
質量 | Net116/麺90g |
熱量 | 510kcal (2133kJ) |
Na | ~g(食塩相当量1.12g) |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 3mmの丸断面、硬めで重量感がある、茹でて作るので気泡感は無いが、歯応えは鈍い |
汁・ソース | 蛋白質系のこってりして重たい食感、味香りの手数は多い、混ぜ物や雑味が多い印象 |
具・その他 | 華やかさに欠け単調で、サッパリ系の具を入れると良さそう、日本にない味で面白い |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/06/04 |
賞味期限 | 2023/08/17 |
入手方法 | 2023/03/22 JJTストア |
税込購入価格 | 238 JPY |