No.7225 日清麺職人 濃いだし あごだし

No.7225は日清食品、日清麺職人 濃いだし あごだし。醤油味ではあるが、日清麺職人にはただの醤油味も存在し、これは鶏ガラを主体とする王道を行く製品になっている。これに対して今回の品は焼あご(トビウオ)だしを使った、ちょっと脇道にそれたような位置付けにあるといえよう。太い幹線道路を行くよりも、細い旧道を巡る方が面白いこともあるだろうし。

今回の品は昨年9月に買ったもので、フタには紅葉したもみじの絵が添えられているが、これはあくまで秋限定の彩りであり、現在販売されている品はもみじが消されている(中身はたぶん同じ、あごだし以外の味も同様)。販売店も新旧を混在させないように在庫管理が大変だね~。

食べてみて、あっさり・すっきり。力が湧いてくる気がしない。なので摂取エネルギーを控えるように心掛けている人には丁度良いが、さあこれを食べ終わったらひと仕事だ!という場合には適さない。まあこれは麺職人全般について言えることでもあるが。

肝心のあごだしはかなり強めの演出がされていて、個人的には少し情緒過多、普通の醤油味と比べてバランスが崩れかかっているように感じてしまった。まあ良く言えばキチンと差別化がされているということでもある。ただ「焼いた匂い」の香料が強すぎると思う。

製品名にある「濃いだし」という句はある意味では中身を正確に表しているのだが、あごだしの表現に全振りをしてしまって、これを陰で支える要素が存在していないように思えた。昆布やいりこなど海由来のうま味は感じるものの、これだけだとやや偏った印象が拭えず、やはり鶏など陸上動物系のだしをカウンターウエイトとしてもっとしっかり出していて欲しいな。やはりこの製品は裏街道を行くのが似合っている。

麺は幅2mmの細い角断面。全粒粉が混ぜてあるせいかベトつかずにサラッとした舌触りで、サラサラと流し込むように食べられる。反面歯応えはややネチャッとした鈍さがある。香りも含めて、いつもの麺職人らしい麺である。

スープは透明感がある濃い茶色で、魚の焦げ臭さと干物のような日向臭さが強い。個性的だが、少しわざとらしさも感じられる。醤油の香りはストレートに出ており、よく言えばクリアでスッキリ、でも脂っぽさはなく力強さには欠ける。辛い刺激はない。

具は小さな蒲鉾と僅かな卵で、正直言ってもの足りない。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 902105 268322
会社名 日清食品
製品名 日清麺職人 濃いだし あごだし
謳い文句 昆布の旨みプラス!新ごちそうノンフライ麺 うれしい全粒粉入り
調理方法 熱湯4分
質量 Net88/麺65g
熱量 276kcal (1156kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.8+3.9g)
付属品 液体スープ、かやく(卵・魚肉練り製品・ねぎ)
ノンフライ麺
湯切り 不要
2mmの細い角断面、全粒粉のせいかベトつかずにサラッとした舌触り、歯応えは鈍い
汁・ソース 透明感がある濃い茶色、魚の焦臭さと干物のような匂いが強いが、少しわざとらしい
具・その他 具は僅かな蒲鉾と卵で物足りない、ダイエット食には良いが熱量の補給にはならない
総合評価 ★★2
試食日 2023/02/07
賞味期限 2023/03/07
入手方法 2022/09/29 グルメシティ
税込購入価格 127 JPY