No.7132はキャメル珈琲、KALDI 汁なし台湾ラーメン。製造は寿がきや食品の関東工場(群馬県)、昨年の六月まではテーブルマーク傘下の加ト吉水産だったところ。
キャメル珈琲は即席麺の製造設備を持っていないため外部企業へ製造を委託するのだが、これを逆手に取って性格が大きく異なる製品を幅広く揃えることが可能となっている。製造企業は今回の寿がきやの他、サンヨー食品(及びその系列企業)、ヤマダイ、東洋水産、ケンミン食品、菊水、渡辺製麺、まだあるかな?
どの製品を見ても、キャメル珈琲側がきちんと企画の主導権を握っているように感じられ、KALDIブランドの即席麺として統一性が感じられるのは流石だと思う。
食べてみて、味や香りにかなり鋭く尖った部分があるが、質感は悪くないので安っぽさは感じない。ただ「台湾ラーメン」という名前から想像が出来る味でもあり、やや類型的にも感じられた。そして即席とかカップ麺の限界が見えてしまった気もする。
今回の品のように辛くて油っぽくてニンニクとニラの香りが強く押し出す味は、カップ麺だと十分なライブ感を表現しにくいと思うのだ。調理する温度が100℃以下と低いのが重い足枷になっている。せめてフライパンで炒める工程があれば、もっと華やかに拡散する伸びやかな香りと、安定した味の土台が築けるのに。
麺は幅2mmぐらいの細い角断面だが、ノンフライらしくしっかりした舌触りと重量感があり、頼りなさは全然感じない。しっとりした粘りもある。ただ表面がペタペタするようなベトつきやひっつき感があり、キレの良さとか歯切れの良さには少々欠ける。
スープは醬油ベースで、結構油っぽい。うま味は単調だがかなり強く、揚げニンニクの香ばしい匂いも強烈。唐辛子の刺激はあまり強くなく、辛いものが苦手な人でも大丈夫な程度。醤油味の和風ペペロンチーノという感じで、台湾や中華料理っぽい要素はあまり感じない。
肉は有難味を感じる程度には入っている。ニラの香りも効果的。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ汁なし麺 |
EANコード | 4 515996 918308 |
会社名 | キャメル珈琲 |
製品名 | KALDI 汁なし台湾ラーメン (製造は寿がきや食品) |
謳い文句 | Taiwan |
調理方法 | 熱湯4分お湯切り |
質量 | Net108/麺75g |
熱量 | 417kcal (1746kJ) |
Na | ~g(食塩相当量4.1g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(肉そぼろ・唐辛子・フライドガーリック・にら) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 細い角断面、ノンフライらしいしっかりした舌触りと重量感、粘りとひっつき感あり |
汁・ソース | 醤油ベースで油っぽい、旨味は単調だが強い、ニンニク臭が強烈、あまり辛くない |
具・その他 | 肉は有難味がありニラも効果的、台湾や中華っぽさ無し、和風ペペロンチーノみたい |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/08/13 |
賞味期限 | 2022/09/14 |
入手方法 | 2022/04/17 KALDI |
税込購入価格 | 216 JPY |