No.7022はもへじ、北海道で作ったラーメン シークヮーサーしお。もへじは販売者で製造は藤原製麺だが、JANコードの業者項はもへじのものとなっている。従来食べたもへじブランドの即席麺は全て業者項が製造者のものだったので、今回の品は初めて見るパターンだな。(←調べ直したら誤りでした)
製品名に「北海道で作ったラーメン」とあり利尻産昆布だしを使う一方で、フィーチャーしたのは沖縄や台湾で採れるシークヮーサーというのが面白い組み合わせ。私は北海道の会社はその地の原材料だけを使うべき!なんて原理主義的考えは持たないので、面白ければどんどん原産地フュージョンをやればいいと思う。ただ今回の事例は上手く合うのかな?と若干心配でもある。
食べてみて、ちょっと戸惑いを感じてしまった。各要素は藤原製麺らしく高い質感を持っており、油揚げ麺や粉末スープの安物袋麺とは明らかに格が違うものである。調味油に含まれるシークヮーサーの香りもしっとりしていて深みがあり、かつフレッシュな感じがするもの。オーディオに例えればダイナミックレンジも周波数帯域も広い、96kHz/24bitに例えられるようなかをり
なのだが、一個のラーメンとしてまとまりがあるか?と問われるならば「う~~ん・・・」と唸ってしまう。いや、面白いには面白いのだけど、やっぱシークヮーサーはソーダやサワーに使うのがいいね、と。なんだか最初に「シークヮーサーを使った塩ラーメン」という企画ありきで、そこに合わせるように作ったもののように感じられた。
なお作り方の説明にはゆで汁でスープを溶く方式の他、お勧めとして別途スープを熱湯で溶く方式も記されている。本製品は二個貰っていたため双方の作り方を試したが、ゆで汁でスープを溶く簡単な方式で十分だと思った。藤原製麺の麺はゆでる際の澱粉溶出が少なく、簡易方式でも十分クリアな印象を確保できている。
麺は細く、輪郭がハッキリしている。一本一本がそれぞれの意志を持っているような、粒立ちが良くて軽快な印象。反面、藤原製麺の麺としてはしっとりとした潤いとか重厚な落ち着き・小麦粉の香りがいつもより弱いように感じた。
スープは透明感が残る、柑橘系の香りがする塩味。酸味はマイルドで嫌味は無く、軽く全体を引き締める程度。ただシークヮーサー以外の部分は曖昧で方向性に欠け、明確な意思を持っていないように思った。粗雑ではないが重厚さとか奥の深さを感じない。うま味は自然で十分に出ている。辛い刺激は無い。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 571347 775150 |
会社名 | もへじ |
製品名 | 北海道で作ったラーメン シークヮーサーしお (製造は藤原製麺) |
謳い文句 | 利尻産昆布だし入り |
調理方法 | ゆで4.5分/ゆで4.5分分離調理 |
質量 | Net104/麺70g |
熱量 | 307kcal (1285kJ) |
Na | ~g(食塩相当量5.8g) |
付属品 | 液体スープ、香味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要/要 |
麺 | 細く輪郭が明確、粒立ちが良く一本一本が意志をもっているよう、潤いや香りは弱い |
汁・ソース | 透明感が残り、柑橘系の香りがする塩味、酸味はマイルドだがそれ以外は曖昧な印象 |
具・その他 | 各要素の質感は高いが重厚さや奥の深さが今一、シークヮーサーは目的ではなく手段 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/01/13 |
賞味期限 | 2022/01/29 |
入手方法 | 2021/11/02 Great Ramen Fighter様よりいただく |
税込購入価格 |