No.7011 アイリスフーズ 豪麺 旨辛らーめん

No.7011はアイリスフーズ、豪麺 旨辛らーめん。家電等を扱うアイリスオーヤマからお米などを扱う食品部門を2013年に独立させて設立した会社。今回の品の製造は三重県のつばめ食品という聴き慣れない会社であり、住所からみて以前北勢麺粉の工場があったところみたい。北勢麺粉は昔業務スーパーでよく見掛けたいわて醤油のラーメンを作っていた会社。社名変更なのか倒産や合併などゴタゴタした結果なのかは不明。

▲ゆでとレンチンのデュアルモード仕様

この製品が珍しいのは鍋でゆでて作る方法に加えて電子レンジ調理をサポートしていること。海外モノでは珍しくはないのだが、日本の国内向け製品では初めてかもしれない。(電子レンジ調理専門製品は過去あった)

今回は新春特別お年玉企画ということでそれぞれの作り方を試してみて、味や作り勝手を比較してみることとする。

食べてみて、総論としては味も質感も欲張っておらずアッサリしていて平凡だが、コチュジャンの香りや甘辛さがアクセントになっていて、安っぽいながらも最後まで飽きることなく食べることができた。スープの質感に関して電子レンジ調理とゆでて作る場合との差は全然判らない。

しかし麺質に関してはレンジ調理では不自然とまでは言わないものの、表面が少しこわばったような印象があり、また匂いもゆでる場合と異なるように感じた。潤いに欠けるとでもいうか。ゆでて作ると購入価格(五個パック税込215円)以上の質感は持っている。

また作る上で、ゆでて作る場合は途中で麺をかき混ぜてほぐすため、箸への手応えや抵抗でその時点での麺の状況を把握でき、その結果を火力やゆで時間にフィードバックできるのだが、レンジ調理はチンと鳴って取り出すまでは手の出しようがない。

手出しができないという点ではカップ麺も同様なのだが、あちらは熱湯を入れたら温度が降下するだけで調整する要素が無いのだが、電子レンジや鍋でゆでる調理は熱を加えるという側面があるので、これがコントロール不能というのは心細いのだ。

実際、作り方説明では電子レンジの出力500Wに対して6分加熱という指示があるが、これでは加熱過多で少々ヤワな麺になってしまった。しかし5分だとゴワゴワした部分が残り、丁度いいのは5分半ぐらいの様子。好みの硬さに仕上げるには若干の試行錯誤が必要だと思った。そしてたぶんこれは水温や電子レンジの機種によって最適解は異なってくるだろう。

もちろん、電子レンジ調理の場合は鍋を用いないので洗い物が減るメリットもある。加熱中の5~6分は台所から離れても問題ないし、うるさいことを言わなければ説明書き通りに作っても食べられない訳でもない。

そしてこの製品はレンジ調理専用品ではないので二つの作り方を時と場合によって選択できる。これは素晴らしいことだと思う。我々はいま、自由への翼を二枚手にしたのだ!

▲個装袋はいわて醤油伝統の印刷無し透明
個装を渡されても作り方が判らない
せめてスープの小袋に水何mlで何分と書いてほしい

麺は中太の角断面。電子レンジ調理では輪郭が明確だが、過剰にハキハキさせるような演出も感じる。うちの電子レンジで500W六分だと結構柔らかい反面、五分では硬めで、またゆでた場合とは少し違う歯応えや匂いを感じてしまう。加熱時間に結構敏感だと思った。レンジでの加熱中は麺の様子や硬さを伺うことが出来ないので、鍋でゆでて作るよりもやりにくい。

鍋でゆでて作ると、電子レンジ調理よりも食感が自然なように思えた。途中で麺をかき混ぜるので、その際の手応えをゆで時間や火力にフィードバックできるのも有利。

スープは軽い濁り感があり、甘辛さが強調されている。脂っ気は無くアッサリしている。うま味は平板ですが必要十分で、混ぜ物が少なそうなシンプルな味。しかしピリ辛の刺激のお陰で最後まで飽きさせません。

鍋でゆでて作る場合もスープはレンジ調理と全く同じように感じた。控えめなコチュジャンの香りが日本人には丁度いいように思える。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 562403 560100(5p)
会社名 アイリスフーズ
製品名 豪麺 旨辛らーめん (製造はつばめ食品)
謳い文句 本格キムチの風味とコチュジャンのからみスープ もっちりおいしい自慢のコシ
調理方法 ゆで3分/電子レンジ6分@500W
質量 Net89/麺80g
熱量 394kcal (1650kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.1+4.6g)
付属品 粉末スープ
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
中太の角断面、レンジ加熱は歯応えや匂いが人工的、加熱時間に敏感、ゆでれば自然
汁・ソース 脂っ気はなくアッサリ、平板で単調だが、コチュジャンの甘辛さで最後まで飽きない
具・その他 レンジとゆでを選べるのは良い、レンジもゆでもスープは同じだが、麵は質感が違う
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2021/12/17
賞味期限 2021/12/13
入手方法 2021/11/24 Mr.Max
税込購入価格 215 JPY / 5p