No.6970は丸榮製粉、とん汁の店たちばな とん汁ラーメン。ウチで初めて紹介する新潟の会社で、棒状ラーメンの他にうどんやそうめん・小麦粉等を製造販売している。Webサイトを見る限りこの手の製粉会社にありがちな片手間でラーメンもやってますという感じではなく、きちんと腰を据えて製品を出しているように思われる。
今回はとん汁ラーメンということで、これがカップ麺であれば具によってある程度のとん汁らしさを表現することができるだろうが、具無しの袋麺だから最悪具無しの素の状態で食べることも想定しておかなければならない。その状況でもとん汁っぽさが感じられるのだろうか?
食べてみて、麺もスープも骨太でしっかりしている印象。基本は味噌味のスープだが豚肉を煮込んだようなうま味や香りが出ておりとん汁感は十分に表現されている。だがやはり具、特に野菜や豆腐をたくさん入れることが前提の味造りらしくかなり塩辛い。具に何を入れるかによりスープの濃さを調整するのが望ましい。ちなみに液体スープの中には玉ねぎの欠片が入っていた。
麺は中太で縮れの無い角断面。どっしりとした重量感があるが、輪郭や歯応えは穏やかというかやや鈍く、鋭さは感じられない。ラーメンというよりは硬めのうどんに近い雰囲気を持つ麺である。経時によるダレは少ない。
スープはドロッとした重たい口当りで、塩分をはじめとしてかなり濃くて強い味である。これはたっくさんの野菜や豆腐類など、味を薄める方向性の具を入れることが前提だからだろうと思う。みそや大豆の香りも強いが、ポーク系のうま味も潤沢に出ているので陰気な印象は受けない。ただやっぱりリアルな豚肉が欲しいという衝動が沸きあがってくるのは否めない。
麺の湯切りを行うため雑味が少なくクリアな印象。たっぷりした大容量低濃縮スープであり喉越しが自然。辛い刺激は無く七味唐辛子を散らしたくなる。液体スープの中にクタクタになった柔らかくて茶色い玉ねぎが少量ながら入っており、これが歯応えや香りで結構な存在感がある。
今回のような二食入りラーメンの良いところは条件を変えて試すことができることであり、動画撮影を行った一食目では具を入れず素の状態で食し、二食目では肉や野菜を潤沢に入れてリッチなラーメンとして食した。その結果、具沢山に作った二食目の方が圧倒的に好印象、最初ぼやけた味だったのが二回目はシャキッとピントが合った感じ。具をいろいろ入れれば入れるほど、それに応えてくれて真価を発揮する製品である。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 957425 008516 |
会社名 | 丸榮製粉 |
製品名 | とん汁の店たちばな とん汁ラーメン (二食入) |
謳い文句 | 新潟県妙高名物 そんじょそこいらとは訳が違う頑固オヤジのこだわりの味。 |
調理方法 | ゆで4.5分分離調理 |
質量 | Net294/麺160g |
熱量 | 417kcal (1746kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量8.9g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 中太ストレートの角断面、重量感があり輪郭は穏やかで歯応えは鈍め、うどんに近い |
汁・ソース | ドロッとした口当たり、塩辛く強い味、味噌の香りも強いが豚の旨味で陰気ではない |
具・その他 | 柔らかな玉ねぎは存在感がある、肉や野菜や豆腐をたっぷり入れることが前提の製品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/09/29 |
賞味期限 | 2021/11/16 |
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく |
税込購入価格 |