No.6822は韓国の三養食品、プルダックポックンミョン ライト。ハングル表記は삼양식품、불닭볶음면 라이트。チキン味の激辛汁なし麺である。韓国の即席麺といえば長いこと農心の辛ラーメンが世界的に有名だったが、ここ五年ほどの海外市場を見た経験ではこの三養プルダックの方が優勢に感じられた。
今回の品はライトとあり、辛さの指標スコヴィル値がノーマル版の4,404→2,600SHUへ四割程度低減された。あともう一つ重要なのが揚げ麺からノンフライ麺に変わったことで、エネルギーが530→375kcalへ三割程度低減されている。しかしこれではへなちょこで軟弱な製品になっているのではと心配になってしまうよ。
食べてみて、辛さに関しては全然ライトじゃなくて十分に激辛。口にした瞬間、体が危険物質の侵入を条件反射的に判断し、即座に排除しようと動き出す。心と体の準備を十分に整えてから食べるべし。一方麺のノンフライ化はノーマル版との違いが明確で、口当たりがスッキリしている反面、力感や粘りでの物足りなさを感じてしまい、大人しくなった印象を持つ。
どちらが好きかと問われれば揚げ麺のノーマル版の方が味や辛さとのバランスが取れていると思う。まあ辛い食べ物が好きだけどカロリーを控えめに心掛けている人には十分な存在価値があるだろう。
麺は細めの角断面で、表面は滑らか。ノンフライらしい緻密さがあるが、柔らかめで軸方向への弾力感が強く、ビヨ~ンと伸びるような感じ。ちょっと頼りない。油を使わない分力強さに欠け、食べても元気が出る気がしない。
ノーマル版プルダックの揚げ麺には不満が殆ど無かったのだが、このノンフライ版はちょっとソースとのマッチングに疑問が湧いた。そもそも韓国のノンフライ麺には元気の無いものが多い気がする。
ソースはとても辛く、激辛の領域に軽々入る。ライトという言葉に惑わされてはいけない。うま味は十分以上に出ているが、味や香りの手数が少なく、また揚げ麺ならではの油分が無いためか、やや単調に感じられた。
胡麻と海苔のふりかけはこの単調さを補うために有効な筈だが、いかんせん量が少なく、モヤモヤ感が残る。
本来なら豪快な激辛でやりきった!という達成感が得られるのがこのプルダックの美点なのだが、今回のライト版はやり切れていないモヤモヤ感が残る。特にカロリー制限をしていないのならばノーマル版を食べるのが吉。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 801073 114364 |
会社名 | 三養食品 |
製品名 | プルダックポックンミョン ライト 불닭볶음면 라이트 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで4.5分お湯切り後0.5分 |
質量 | Net110g |
熱量 | 375kcal (1570kJ) |
Na | 1.28g |
付属品 | 液体ソース、ふりかけ(炒りごま・海苔) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、表面は滑らかで緻密、軸方向への弾力感が強く頼りない、脂っ気無し |
汁・ソース | ライトといえども激辛、旨味は十分以上、味や香りの手数が少なく力感にも欠け単調 |
具・その他 | ゴマと海苔のふりかけはもっと多く、ライトはノンフライによる低カロリー化のこと |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/11/30 |
賞味期限 | 2020/11/07 |
入手方法 | 2020/09/08 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 192 JPY |