No.6766はタイの日清食品、Leng Sabb Flavour Bag Type。タイ語表記はนิสชิน (=Nissin) รสเล้งแซ่บであり、英文による味の説明はSpicy Green Chili Flavourとなる。パッケージの絵や写真を見ると青唐辛子と柑橘系の刺激があるポーク味ということらしい。
タイ日清のスタンダートシリーズに属する製品で、袋版で他の味はカップ版でも販売しているのだが、このLeng Sabb味はカップ版には無く袋版のみに存在する。二年前にバンコックへ行った時は遭遇できず、今回の品はオーストラリアで見つけたもの。ネット上の情報も少なく、入手性にやや難があるのかもしれない。
食べてみて、タイの即席麺らしく豪快に辛いのだが、圧迫感が弱く何となく開放的な印象があり、類型的なタイ製品とは路線がちょっと違うように感じた。いわゆるトムヤムクン味即席麺のような、辛くて酸っぱくて甘い、炎天下のバンコックを彷徨うような刺激ではなく、人気の少ない田舎のリゾート地といった感じか?(あんまし的確な例えではないな)
麺は細めでエッジは丸められてある。気泡感はあるものの、それが安っぽい感じにはなっていない。丼お湯入れ方式としては粘りと弾力感があり、しなやかでかつしたたかな手応えがある食感である。揚げ物の香ばしさはあまり強くはない。
なおタイの袋麺としては珍しく鍋て茹でて作る方式にも言及されており、こちらの方法で作ったら印象が激変しそうでもある。
スープは緑がかっており、やや濁り感がある。青唐辛子の刺激はとても強く、涙と鼻水が垂れてくる。だが赤唐辛子と比べて閉塞感が無く乾いた感じであり、これが前述した「開放感」につながるのだろう。グリーンカレー的とでもいうか。加えてバジルのような香草の匂いもする。
うま味はやや人工的で強いが嫌味だとは感じない。魚醤で味付けをしているようだ。パッケージにはライムの絵が描かれているが酸味や香りはそれほど強くは無い。トムヤムのような甘味も殆ど意識しない。
少し主流から外れたタイの即席麺、という感じである。嫌な印象は受けなかったが、もうひとひねり欲しいようにも感じた。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 852528 003894 |
会社名 | Nissin Foods Thailand |
製品名 | Leng Sabb Flavour / Bag Type Spicy Green Chili |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分/丼お湯入れ3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 260kcal (1087kJ) |
Na | 1.94g |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めで気泡感があるが、脆くはなく頼りなさは感じない、しなやかでしたたかな食感 |
汁・ソース | 青唐辛子の刺激が強烈、バジルの香り、開放的な味、旨味は人工的で強いが嫌味無し |
具・その他 | 魚醤の香り、ライムの酸味は控えめ、甘さも控えめ、タイの類型的な味とは少し違う |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/08/07 |
賞味期限 | 2020/07/28 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 0.77 AUD (≒59 JPY) |